心を癒していました。

私の心を癒す手段のひとつがお裁縫です。上手くは全くありませんが。黙々と手縫いをしていると、なんだか心が穏やかになります。

夢のひとつが、刺繍なんですが。

まだ、手を出していません。待機中のちいさな夢がいくつかあるんです。

心がしんどいかもしれないという時は、そのまま待機していただいております。

今回はこんなものを作ってみました。所要時間は数時間もなく、もちろん、何か特別に型紙なんて作ってもいません。

下に敷いているのは、クロスにされてしまった洋服です。さようならをするので最終的にクロスにしました。

実は、この不思議な形のケースも、さようならの待機中の最中にある、もう着なくなってしまった洋服で出来ています。

生地がしっかりとしていると、案外、次の使い方も思い浮かんだりするんですよ。

このケースを支えているのは、無印良品のほぐしテトラさんです。

以前、無印良品さんのサイトを調べた際には、筋肉のこりへのアプローチまでは記載されていなかったと思うんですが。無印良品さんのなかでほぐしテトラさんの株があがり、商品説明に記載されるような用途が発見されたのかもしれませんね。

私は、文庫本を読むときのブックエンドとして主に活躍してもらっています。文庫本のブックエンドとして、本当にちょうどいいサイズと重さなんですよ。手に持たずに机に文庫本を置いて本を読むときに端っこを押さえてもらっています。

すいません。本来の用途を間違えていて。今回は不思議なケースの下支えまでしてもらっています。

何が入っていると思いますか?

興味がありますか?

見てみたいですか?

大したものは入っていませんよ。

こんな感じなんですよ、本当に。

クロスの縫い目がひどいのは、昨年作った時のすさんだ気持ちをクロスにぶつけたので、適当な縫い目になっています。そんなときもありますよ。

実はロクシタンのシアバターとリップクリームと無印良品のミニボトルに乳液を入れたものを入れました。それを収納するためのケースです。実は手持ちの小さな鏡まで入るんですよ。

冬用の手近なケアセット(秋冬用)を入れるケースを作ってみました。英語でいうpouchにしては小さすぎるかもしれないと思い、ケースに仕立ててみました。フランス語でpocheはペーパーバックの本のことだそうです。日本には文庫本しかないので、日本語に訳すと文庫本になるのかもしれません。言葉とそれが指すものは文化によって形やサイズが異なってしまう場合もあるんです。

この問題は、実は言葉のあり様の核心に迫ったり、哲学でも言語学でも扱われる問題なんですが。ソシュールという早熟の天才肌の言語学者が突き止めたんです。物の名前って、ものを指すだけでの役割しかなくって、いろんな人の中で違った像を結ぶことがあるよねって。「ほぐしテトラさん」も名前だけだと、なんだろう?その形状はとなると、いろんな人の中でいろんな形になりそうでしょ?

名前のないこのケースを作る際には、中に入れたいものを生地の上に載せて、生地をざっくり切って、とりあえず縫っていき、失敗したときには糸をほどいて、また縫い直したりしました。

出来上がる頃には、しんどい心が少しだけ軽くなったような気もしたんです。

大事に着た洋服だからこそ、また頑張ってもらおうと思います。

何かちいさなものを作ると心が穏やかになります。わたしだけじゃないと思いますよ。

作っているときは無の境地まではいきませんが、かなり黙々と作っています。地味に手だけを一生懸命動かすっていいものですよ。女性の特権ですよねっ。あ、お裁縫が得意な男子の方、とても羨ましいと思っていますよ。縫い目については大目に見てくださいね。

error: Content is protected !!