飛行機の離陸の時間帯は苦手です。あ、もう地上に帰れないって思います。初めて海外旅行に行ったときには、正直怖かったです。
なぜか、アメリカに行きました。
友人たちと、現地のホテルに現地集合という不思議な旅行だったんですが。
アメリカの航空会社の飛行機で行ったので、隣も周囲も、ほぼアメリカの皆さんなんだろうなーという感じでした。

当時、あまり英語が話せなかったので。頑張ったなぁーって思います。
機内のフライトアテンダントは女性が占めていて、しかも百戦錬磨ですっというタフな感じの女性が多かったんです。
何が起こったって平気ですよ、という雰囲気がありました。
問題が起こったのは、アメリカに到着する機内のなかです。
私は当時、出入国カードという存在をしらなかったんですね。
それで、よく渡航出来たなぁーと思いますが。
用紙が廻ってくるわけですよ。記入しないといけないんです。
読みながら記入をしていき、当時よくわからない箇所があったんです。
初めて目にして、初めて記入していますし。そういう時にはフライトアテンダントさんは近所にいなかったり。
しょうがないので、隣の席のひとに、”Sorry, I can not understand here and here.” みたいなわかりやすい英語で、質問をしました。
凄く親切なアメリカ人の女性で、あー、ここはね、あなたはどこの国のひと?、ホテル予約取ってある?とか全部説明してくださったんですよ。
私のなかで、初めてまともに会話をしたアメリカ人は親切なひとでした。

そして、殺風景な空港で、タクシーはどうやったらつかまるんだろうかと悩んでいると、タクシーがやってきたわけです。
すいません。このホテル知ってますか?ここに行きたいんですと伝えて、トランクを預けて、タクシーに乗ったはいいんですが。
どれくらいでホテルにつきますか?という質問に、40分くらいかなぁーと答えをもらった後、車内に訪れる静けさをどうすればいいのかわからなくなり。
あのー、サッカー好きですか?と無理やり、サッカーの話で、40分持たせたことがあります。
ちょうど、運転手さんが、あー、サッカーねー、いとこがサッカーやってるんだよという話で、そうなんですか?で、ずっと運転手さんの話を聞いていました。
ホテルに無事に着いて。運転手さんにトランクを降ろしてもらい、いい旅行になるといいねーと笑顔で言葉をいただいて。ホテルで、下手な英語でなんとか会話をしていると、ホテルの受付のひとに、なんで英語もはなせないんだ、このアジア人はみたいな顔をされながら、部屋は複数予約を取ってあるんですが、そのうち一つが私用で、後が友人用なんです。後で数人来ます。日本から予約をしたのは私に間違いありません。私の部屋は多分こっちです、と押し切ってしまいました。

ホテルの部屋で、友人がやってくるのを待っている間が辛かったです。
アメリカにはじめてきて、知らない国で、ものすごく心許なかったんですよ。
テレビをつけると、偶然、アメリカに来る前に、日本で観ていた映画をやっていて、あー、この映画みたーと思いながら、ほっとしたのを覚えています。
ここは、日本じゃないけど、アメリカだけど、アメリカだから、ハリウッド映画を普通にテレビでやっているんだーと思って。
映画を観てホッとしたのは、人生でもあれがはじめての経験でした。
1時間後ぐらいに、すでにアメリカにかぶれている友人たちがやってきて、移動しんどかったーという話を聞きながら、ひとりでさみしかったのとは言い出せずに、うんうんと話を聞いていました。また、行きたいかと云われると、私の場合は、海外旅行の際には、寝る前の睡眠薬の英語の診断書が必要で、おそらく、主治医に迷惑をかけるんだろうなーと思います。大使館に事前連絡も必要でしょうし。薬を途中でなくすと大変な目に遭うので、現地の病院にも行くことを事前に考えないといけませんし。脳幹潰れていると、海外旅行どころでは正直ないです。薬を中心に旅行プランを立てるとかやってられませんよ。日数と薬の量は同数になるので、海外で天候不順で飛行機が飛びませんとかなると、手続きが煩雑になるのは目に見えてますからね。しょうがないなー、ホテル予約してどころではなく、病院を探さないといけなくなるんです。旅行先で救急のお世話になる場合、旅行の保険でどこまでカバーできるかまで考えないといけないんですよ。旅行が楽しめるわけないじゃないですか。健康は大事にしましょうね。イングランドには持ち込み不可の薬も常用しているので、イングランドの場合は、ホテルから病院に直行になるんです。もう嫌です。というか機内をどの薬でやり過ごすのかを考えただけでやってられないって思います。人生では、諦めることも必要なんですよ。日本の精神医療に薬漬けにされた経験ですか?もちろん、うんざりしています。