残念なクリスマス。

学生時代のクリスマスが大体残念でした。忙しいからです。

12月に入って1月末くらいにかけて、しんどいんですよ。季節感が体内でゼロなんです。

街がキラキラしている。むかしはワクワクしていたはずだったのに、なんでこんな悲しい大人になってしまったんだろうです。

キラキラした街を通りながら、今から帰ってご飯食べて、論文読まないと間に合わへんとか、研究書一冊読んだのに、先生にそんな本はダメといわれてしまったとか。

最近のイングランドの研究書じゃ話にならないってことなんや、なんで買ってまで読んだんやろーとか。むかしのきちんとした論考を精査しなさいと怒られているのはわかるけど。手詰まり感がでてしまったのかもしれないとか。

キラキラした街に全くそぐわない心で過ごすことになるんですよ。

ごまかしても、ごまかしても、期日はあって、勉強するたびにドツボにハマっていくだけという時期なので。

クリスマス仕様の街のキラキラが、結局心まで届かないんです。

そして、勉強にまみれてどんよりしてしまう気持ちを受け流すためには、同じ強度が必要になるので、美術館に行ったりしていました。

じっくり絵画をみて廻り、勉強の憂さを晴らすんです。

もうクリスマスなんて関係ないんですよ。クリスマス自体に対峙している勉強の強度がないからです。

残念な日々だったなぁーって思います。

たまに、イングランド仕様のケーキは購入していました。お酒に漬けて漬けて漬けているので、冷蔵庫保存でも結構持ちます。普通のケーキ屋さんのケーキではないんです。ずっしりしていて、重いんです。詰め詰めな感じで、干した果物やナッツなどが入っています。日本のふわっふわのケーキと全く別物です。イメージとしては洋菓子でちょっと重めだなと思うブランデーに漬けてある洋菓子が、詰まって詰まってケーキになりましたというケーキです。一回、学校の先生に日本で売ってないんですかねーって聞いて、あそこで売ってるんじゃないって教えてもらい、購入していました。しんどい時の夕飯代わりになったこともあります。結構しっかりと重いケーキなのでそんなに量は食べられないのです。何か栄養補給という感じで。今考えると悲しいクリスマスだったなぁーって思います。美味しいご飯とかは食べに行っていましたけど。個人で抱える悲壮感は払しょくできません。そんな感じでした。

error: Content is protected !!