年末になると、なぜか日本ではベートーヴェンの第9番になりますよね。
私は、フェルトヴェングラーです。1951年6月29日のバイロイトです。この盤は、商品がなくなるとどこかしらの会社がかならず、再販をするくらいの名盤なので、むかしの録音なのでむかしの技術の音響ですが、いいんですよ。

クラシック音楽に関しては、教授の薫陶を全く受けず、独自に聴いていたんですね。
それで、途中で教授がベートーヴェンの第9番はフェルトヴェングラーだねっておっしゃったのを聴いて、あ、私は間違ってなかったんだーって凄く安心したことがあります。
あんなに安心したことはありませんでした。
だって、同じ盤を聴いているからです。
ほっとしたんですよ。
もちろん、むかしの録音なので、音質がいいかというとそうではないのですが。当時の録音技術を超えて、最終の合唱まで引き上げていくフェルトヴェングラーの素晴らしさがそこにあるんです。
私は、この盤をCDで聴くことにしています。
CDも古書と一緒できちんと大事にしておかないと高騰したり、販売がなくなったりするという現実はあります。
この盤に関しては、大丈夫ですよ。

日本の12月の風物詩ですからね。
よかったら、聴いてみてくださいね。
いいものを聴くって大事なんですよ。