アメリカ大統領選挙で、唯一、ついていけなかったこと。

実はあったんです。大統領がバイデンさんに決まった後の事実上の勝利宣言はABCで観ました。

まず、副大統領のハリスさんが登壇してスピーチをなさっておられたときに、???、なんだろう?ってなってしまいました。

ハリスさんのお母様は19歳の時にインドからアメリカにいらっしゃったそうです。当時のハリスさんのお母様はご自分の娘さんがアメリカの副大統領になるなんて、19歳のときには想像できなかったでしょうと、副大統領のハリスさんは笑顔でおっしゃっていました。

それはそうだと思う。19歳の時に未来の自分の子供が、将来、副大統領になるって思う19歳の女子は世界にいるはずないと思いました。

ハリスさんによるとお母様はおおらかな方だそうで、きっとこんな時がやってくるんじゃないかしらっという茶目っ気もお持ちだったそうです。

その後にハリスさんがこうおっしゃったのです。

「私は、母のことに心を致すのです。そして、同性代の女性たちのことを特に黒人の女性たちのことを。アジア系アメリカ人、白人、ラテンアメリカ系アメリカ人、そして、元々、アメリカに住んでいた民族の女性たちの皆さん、私たちの国家の歴史のあらゆる場面に刻まれる女性のみなさんが、今夜、道を切り開いたんですよ。」

アメリカって大変な国なんだって思いました。

日本だとマジョリティーは基本的に日本人になってしまいます。

欧州からもアメリカからも仕事でやってきて、日本語を習得したうえでお仕事をなさる皆さんは、本当に大変なんです。

フランス人の方が日本でお仕事をなさるのに、楽だなぁーって思う日本語があるそうです。

先に退社するときの「お疲れ様です。お先に失礼します」だそうです。フランスで繁盛期に先に帰ろうとしようものなら、なんで?理由は?という質問に対して、きちんと、引き留めた相手を納得させないとダメなんだそうです。説明責任を問われるのだそうです。

日本だと頃合いを見計らうという習慣があるので「お先に失礼します」ができますが、フランスだとむつかしいのかもしれません。

男性、女性のかなり手前なのです。これは国の習慣の壁になるので、しょうがないなと思いました。

但し、フランスの方が生産性は高いのです。GDPは人口比でみた場合はフランスの方が上です。

フランスの労働時間と日本の労働時間を単純比較した場合、生産性では圧倒的に日本が負けます。権利と義務が等価で語られることはかなりむつかしい国なのです。日本は。

日本って主権が国民にあるのかどうかさえ、正直最近は怪しいんです。

ただ、サッカーが好きだと、どこの国のみなさんも一緒だと思いますが。

あんまりルーツの違いで選手を見たりはしません。たまーに、そういうこともありますよ。

2020シーズンのJリーグになんと、ケニア代表のオルンガ選手がいたんです。今季は西地区に移籍しましたが、個人的にかなり残念です。

もう、サッカー好きのみなさんだったら、おなじ感想になるんですけれど。ひとりだけ規格が違うんです。

ステップの歩幅とか、踏み方とか、体のバランスのとり方とか。うわー、アフリカ地域の現役の代表って凄すぎるーって、Jリーグのサポーターは、みんなオルンガ選手のプレーに唸っていたんです。

もちろん、2020シーズンのJリーグのMVPを受賞しました。当然だと思います。断トツでしたから。

アメリカ大統領選挙で唯一ついていけなかったことは、ルーツが別なことが、とにかく第一に話題にのぼることだったんです。

サッカーが好きだと人種差別はダメだとサポーターは刷り込みをされるので、あんまり話についていけないんですよ。正直。

例えば、日本代表で好きな選手は岡崎選手なんですが。岡崎選手はイングランドではレスターというチームに所属をしていました。

岡崎選手が在籍していたときに事件が起こったんです。日本語表記だとマフレズ選手になりますが、マフレズ選手が、もっと強いチームに移りたくって移れなかったときに、レスターからプチ家出をしてしまったことがあったんです。みんなで心配をしました。

しばらくしてからマフレズ選手は(アルジェリア代表です)、プチ家出からレスターに帰ってきて、その後に移籍していったんです。

モーガン選手(ジャマイカ代表です)が、後で、どこにいたのかはわかっていたけれどねってインタヴューに応えていました。やっぱり、このチームは本当にモーガン選手で持ってるところがあるんだと、モーガン選手、かっこいいって思いました。キャプテンシーの塊ですからね。

そんな風景が日常の片隅にあると、アメリカ副大統領のハリスさんの「今夜、道を切り開いたんですよーっ」という笑顔に対して、大変なんだとは思うんですけれど、どこか遠い世界の話のように受け止めてしまう自分もいるんです。

レスターで一緒だった皆さんは岡崎選手がスペインリーグに行くなんて思ってもみなかったでしょうね。

サッカーが生活の一部にあると、アメリカの視点って、時折盲点のようになるんですよ。

アメリカの視点とサッカーの視点は同一線上にないのかもしれません。

よくわかりません。

でも、サッカーに関しては、アメリカは女子が強いんです。

本当なんですよー。

レヴァークーゼンに移籍してしまったんですが、グレイ選手はすごーくテンションが低いんです。でも、頑張り屋さんなんです。レスターの試合で全速力で駆け上がりすぎて、こけて、ポストに体をぶつけたんです。体がポストに対して横倒しになった状態で、腹部を完全にポストにぶつけたんです。グレイ選手の体が九の字になっていて、ポスト直撃だったのです。思わずびっくりして、担架は?って怖がっていたら、グレイ選手はすくっと立ってそのまま試合に戻っていったんです。イングランドのひとって何を食べたら、あんな体になるんでしょうね?よくわかりません。フックス選手はシャルケ04で鹿島で引退した内田さんと一緒にプレーしていたんですよー。フックス選手は覚えているでしょうか?内田さんは日本ではウッチーという愛称で呼ばれるんですが、シャルケ04では方言の関係もあってウッシーになってたそうです。内田さんは気にしてなかったみたいですよ。

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