これから、夏なんですが。ちょっと先の季節について考えてみませんか?
2025年の秋冬のファッションです。実は欧州の提案はすでに終わっています。
夏が来る前にショーの提案があるみたいです。
富裕層が注文をかけて、仕上がりを待つのにきっとそれだけの時間がかかるのかもしれません。
だって、お針子の皆さんの芸術品だからです。
芸術なんですよ。
全部を網羅的にみたりはしないんですが。気になったところをサクサクと観ていました。レンガの色のような、オレンジのような色が差し色に使われていたりします。
わたしはまだチャレンジしていない色になりますが。
今回はDiorです。実は、秋のファッションを日本を舞台にしてショーになさったそうです。
もちろん、ジョナサン・アンダーソンが手掛ける前のDiorになります。

あの東寺がなぜか場所を貸し出したそうです。Diorにとっては72年ぶりの日本でのショーになるそうです。
無論、和装にインスパイヤされたデザインもありますが。和装とDiorだと、お着物のほうが勝ってしまうのは自明です。お着物って着るのになぜあんなにアイテム数があるのか未だによくわかっていません。日本人ですが。一人で着脱すらできません。頼まないと着用もできないそれがお着物です。
昭和の時代には普段に着るお着物ときちんとした場所に着ていく訪問着と、お着物自体が分けられていたそうですよ。
要するにピンキリです。
いまでは、日常にないからこそ、お着物のすばらしさを日本人はなぜか理解するという。

文化自体が消えていくというのは、残酷ですが。現実でもあります。
歴史に裏打ちされた服装は、パリのオートクチュールには余裕で勝ちます。友禅がオートクチュールに勝つからです。
むつかしいんですよ。
一反の金額が高級な友禅だとパリのメゾンは相手にならないと思います。高級な友禅ってなぜあんなに高価なんでしょうか?
日本人なのに。価値基準が全くわからないんですよ。
あんまり高価で時代を経ていたりすると、美術館に飾ってありますしね。
すごいなぁーって思って、見た経験はありますよ。
ガラスの中で飾られています。お着物が。着用時のイメージが判らないので。デザイン性をみるしかないのですが。お着物を見る視点としては邪道でしかないんだろうなって思ってますよ。
和装が似合うのは、基本的には外見がどうだろうが、お身内のどなたかが欧州出身だろうが、アフリカ大陸出身だろうが、南米だろうが、北米だろうが、そのほかの地域であろうが関係ありません。日本人にしか似合いません。日本語で日本の教育を受けた、日本人にしか似合わないんです。
着こなすというところで、日本語と日本文化のなかで育ったという背景が必要になるので。
坂口安吾の随筆なんて軽く無視ですよ。日本に住んで長いという方は似合うと思いますよ。
教授の曲も少し援用されているそうです。教授が赦してくださることを祈るしかありません。
こんなショーに使われるのは嫌だと、教授がお思いになるかどうかはわかりませんし。
よかったですねー、教授、Diorのショーは72年ぶりだそうですよー。凄いじゃないですかぁーと誤魔化しまくるしか手はありません。無論、教授はそんな手には全く誤魔化される方ではないのですが。教授のお人柄を信じるしかありませんし。怒られたら。怒られると思いますか?教授のファンの皆さんは。
わたしは少しだけ怒られるかもしれないって思っています。嫌な表情は少しなさりそうでしょ?
トータルで構成って考えると。教授の楽曲の使用は相応しかったかというと。
案外むつかしいと思います。
美味しいものを差しあげて誤魔化しまくるしかないのでしょうか?
東寺の近所に教授の好きな和菓子のお店屋さんとかあるのでしょうか?京都のどら焼きはどうかなぁーって思うんですが。京都にどら焼きってありましたっけ?
閑話休題。ショーです。
黒ですよね。
基調の色が黒ですよね。
日本はいったいいつになったら、黒が流行るんでしょうか?
日本の流行ってどのような機関(?)が決めているのか知りませんが。失敗し続けてますよね。
おそらく、来日する富裕層向けなのかもしれません。体のラインに対して、洋服のボリュームはどれくらいなんだろうとか、学ぶところは沢山ありますよね。
Diorそのものには全く手が届かなくても、ちょっとおしゃれをして出かけるという時に使うバックや小物でこういう風にアレンジが効くかもしれないというヒントはあると思うんですよ。
洋服の配色とか勉強になります。日本がショーの舞台なので、日本に馴染むような工夫もされていますし。
Diorはパリのメゾンですからね。
トレンチに日本のお花や植物のような柄が似合うなんて。誰も気が付きませんし。凄いですよね、パリのメゾンは。お針子さんの皆さんは大活躍です。実は、日本にはディナーのときにドレスを着て食事に行くという習慣が全くないので。また、日常でもドレスアップの機会が少ないんですよね。そこは欧州と基本的に違うところだと思います。外見が均質化しているといわれたら、そうなんだろうなとは思います。日本人は、”neat”ですからね。