苦手な映画はあります。個人的につけている通称は「どろどろ映画」です。ニュアンスは実はカタカナです。
ここ10年くらい日本の市場に買い付けられてくる映画ですね。
もちろん、全部の映画ではないですよ。
これは趣味が悪いなぁー、無理だわっと思う映画はたまにやはりありますね。
ジャンルが例えばホラーでもいいんですが。
この映画はもうちょっと怖すぎるーという映画は幼い時には経験がありますが。子供位に成長してしまうと普通に観てしまうんですね。

『シャイニング』は普通に観てしまうんですよ。キューブリック監督ですから。映像は美しいですしね。
趣味の悪い映画もある程度観てきてはいるので、ある意味うざいんですよ。
中途半端だと。
観たいかといわれると、何回か観たのでもうお腹いっぱいです。勘弁してくださいと言う映画はあります。スピルバーグ監督が戦争モノにとりつかれていた(本当に”haunted”だと思ってました、当時。いつになったら、戦争の映画に飽きるんだろう。監督はって。だって、スピルバーグ監督は優れた映画を撮る監督だからです)。
週に一回観なさいとかいわれたら、逃げてしまうのは。
『プライベート・ライアン』です。
映画館で観たんですよ。

何が起こっているのかわからず、戦慄したまま映画が進むという初めてで最後の経験をした映画です。
当時、本当に怖かったです。
映画館のスクリーンで上陸作戦の場面を観るんですよ。
怖かったです。黙って動けなかったですから。
いわゆるホラー映画で怖いのは、古典ですが。
『鳥』ですよね。ヒッチコック映画ですけど。

ホラー映画でちょっと嫌だなぁという登場人物(?)がいた場合には、映画観ながらあだなをつけると怖くないですよ。
お隣りの〇〇さんとか(案外、日本の苗字にすると怖くないですよ。海外の映画の場合は)。
あ、また、お隣の〇〇さんが登場だっ、さらにドロドロになっている。どうしよう、勝手につけたあだ名はお隣の〇〇さんなのにーって思いながら観ると、そこまで怖くなくなります。
例えば、既に古典と云ってもいい『セブン』とかあるでしょ?

個人的には大好きな映画なんですが。脚本がしっかり練られていると大好きになります。本当に怖い映画ってストーリーが緻密なんですよ。緻密だと大好きになります。
それでも怖くなるじゃないですか?
ケビン・スぺイシーさん演じるJohn Doeです。わたしは久しぶりに観なおした時に、大好きな映画ではガーティーなのに、酷すぎる、酷い人だって思いながら観てました。
ホラー映画の分類ではないかもしれないけど、Horror Film、ぞっとする恐怖を感じる映画という風に捉えると、幅がひろがりますよね。
こころが締め付けられるんですよ。辛すぎて涙が出てきてしまうという映画もあります。同じひとなのに、なんでなんだろうって。デイヴィッド・リンチ監督作品です。
いい映画を観て育つと、中身の薄っぺらい映画に耐えられなくなりますし。
主人公の周囲のひとたちが軒並み、”horror”を抱えだすという。それを見て涙が出るんですよね。
「どろどろ」映画は敬遠してしまうんです。
興味がありませんっ。
無理ですっ。