ギターフレーズの革新。

1930年代って、全米で流れるラジオのほかに、地元のラジオ局というのがアメリカ合衆国ではあったそうなんです。

テキサス州でも地元のラジオ局ってあって、そこでいろんな番組制作がなされていて、バンドが座付きのようにラジオ局で働いていたこともあったそうなんです。

The Light Crust Doughboysもそのようなバンドになります。一概には言えないのかもしれませんが、アメリカ合衆国の音楽の基礎の一部って地域によってはBanjoが担っているのでは?と思いたくなるくらいに、Banjoが大活躍なんです。

Banjoって何だろう?わからないという皆さんもたくさんいらっしゃると思います。

俳優のSteve Martinさんが、Steve Martin and the Steep Canyon Rangersというバンドを組んでらっしゃいます。MartinさんがこのBanjoという楽器の音楽家なんです。NPR Music Tiny Desk Concertからです。16分くらいのコンサートになっています。

素晴らしい演奏です。

観て聴いたほうがはやいですよね。

では、1930年~40年代に活躍したThe Light Crust Doughboysの演奏に戻ります。

このバンドの1947年の”Pappy’s Banjo Boogie”です。Boogieなんですよ。

現代のバンド形式とは全く違うんです。ドラム、ベース、リードギター、リズムギターといった形式とは全然異なります。

Banjoが楽器として活躍するのはhillbillyを中心とした音楽なんですが。hillbillyを生んだアパラチア山脈近郊とは距離がはなれたテキサスでも、1930年代に入ると普通に活躍する楽器になるんです。

Banjo自体は通説ではアフリカ大陸にルーツをもつアメリカ人が開発した楽器ともいわれますが。19世紀のBanjoをめぐる情報の真偽がまったくわからないので。実際に掲載したJogを使った合奏で全員がアフリカ大陸にルーツをもつアメリカ人でバンジョーみたいな楽器も演奏されていましたが。イングランドが大英帝国を築いていたアメリカ合衆国の楽器なので、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国にも存在をするんです。

Banjoが用いられていたMinstrel showという演目は、アフリカ大陸にルーツをもつ昔のアメリカ人を揶揄して行われていた演目になるので。おおよそはコーカソイドの皆さんで演じる演目だそうです。19世紀ですしね。

アフリカ大陸には弦楽器の歴史はあるそうですよ。アフリカ大陸はとてつもなく広いですし。たくさんの国家で成立をしている大陸になります。ハープみたいだなという楽器もありますし。考えたら、エジプトの壁画にハープなのかな?という楽器も描かれていたりもしますから。

アフリカ大陸自体はアメリカ合衆国よりも歴史が古いので。

もう、お手上げです。たくさんあるだろう各国の弦楽器の古楽器から、これはbanjoの古い形なの?とかわからないです。

例えば、西アフリカの地域には、”Kora”と呼ばれる弦楽器があります。

素晴らしい演奏ですよ。

おそらく、アメリカ合衆国の音楽と音階の作り方が違うんだと思うんですね。基本的なところで異なっています。楽器としての深遠さで、banjoが勝てる相手ではないと思うんですよ。

楽器としてもKoraのほうが、おそらく繊細ですし、音の作り方はbanjoより優れているでしょ?

いろんなルーツをもつ人たちでアメリカ合衆国は成立をしていますが。アフリカ大陸のひとの音楽の作り方が単純なわけでは全くありません。

なんだか誤解が多いような気がします。諸般の都合がいいからという適当な理由だけで、アフリカ大陸にルーツをもつアメリカ人の皆さんが楽器を作ったという虚像を作り上げているような気もします。

残念ですが、音楽に対する感覚というのは、いろんなルーツをもつアメリカ人よりも、アフリカ大陸にあるたくさんの国に住んでらっしゃるみなさんのほうがレベルが別次元で高いのが、実情になります。

この楽器のルーツはと勝手にアフリカ大陸に諸般の事情で短絡的につなげてしまうと、アフリカ大陸の歴史に勝てないで、その手前で無残に砕け散るという結果になるとは思います。

アフリカ大陸の皆さんは、基本的には、旧人類と交配する手前の人類になるので、ある意味、身体能力から音楽の才能から、優れています。

アメリカ合衆国の常識は世界の常識ではまったくないんですよ。

だって、21弦のリュートのような形はbanjoはしていないでしょ?

新大陸のアメリカ合衆国で21弦のリュートのような楽器が成立していたら、ロックンロールなんて生まれていませんよ。

調べていないので、よくわからないんですけれど。ハープのような形状の楽器ってアフリカ大陸や欧州では、古い楽器は探せばたくさん見つかるような気もしますよ。わたしは世界史を勉強したので、地中海を囲む地域の被支配地域、支配地域の勉強もしました。歴史をさかのぼるとカソリック圏のスペインは部分的にムスリム圏になるんです。それが古い地域の歴史なんですよ。

Footballの西地区の楽器までは調べませんからねっ。

それらの楽器が近代化されてできる音楽のジャンルは欧州ではクラシック音楽になります。

R&Bでは楽器の質や奏法においては、足元にも及ばない音楽ジャンルなんです。

足元にも及ばないからこそ、R&Bというアメリカ合衆国で成立をした音楽は誰にでも演奏可能な音楽ジャンルとして世界でその音楽のバリエーションが更新され続けているでしょ?

その点に関しては、アメリカ合衆国の皆さんは誇りに思って間違いはないんです。

さて話を戻しますが、オクラホマ州のタルサという場所では、Western Swingの生みの親とみなされているBob Willsさんがラジオ局の座付きのようなお仕事をなさっていたりもします。

取り上げるのは、Bob Wills and his Texas Boysの”Sitting’on top of the world”(1936)です。

リプレスがかかっているので、それなりに知名度の高い曲だったみたいです。

演奏はそれでもバンド形式に近いんですよ。スティールギターという座って引く古い形のギター、ウッドベース、ドラム、フィドルが2つ、バンジョー、ピアノ、ギターです。楽曲を聴いてもらうとわかるんですが、単音の時のギターソロと、和音を用いた演奏のときのギターソロで、2台になっています。演奏者が左手にもっているのは”tone bar”と呼ばれるものです。YouTubeを探すと奏法の説明もでてきますよ。おそらく、ギターは2台ともアンプにつながっていると思います。

実はジャズでも、スティールギターは使われます。ジャズのなかでも”country jazz”や”western swing”と呼ばれる(上記のBob Willsさんが短絡的に”western swing”の生みの親かというと、おそらく正確性は欠いていると思われます)音楽ジャンルのスティールギターの名手にBob Dunnさんがいらっしゃいます。Bob Dunnさんは1908年にオクラホマ州のブラッグスにお生まれです。

スティールギターはハワイの楽器に着想を得て発展した楽器といわれていますが、Dunnさんは実際に影響を受けてスティールギターを演奏なさっておられるという説もあります。1935年1月27日に、アンプにつないだ楽器で演奏を録音した、アメリカ合衆国ではじめての演奏家になるそうですよ。

実は、Milton Brownさんというボーカリストの方がいらっしゃるんですが。The Light Crust Doughboysのメンバーで上記の楽曲でもリードボーカルです。Brownさんは、実はBob Wills and his Texas Boysと人気を二分するくらいのバンドにいらっしゃったこともあったんだそうです。Milton Brown And His Musical Browniesというバンドになります。The light Crust Doughboysの後のバンドです。そのバンドに所属して、Dunnさんはアンプに繋いだ楽器で演奏をして録音をしたのだそうですが。どの楽器なのかわからないんです。実は真偽もわかりませんっ。実際にレコードはBluebirdというレーベルから出ているんですが。A面が”Just Sitting On Top Of The World”で、B面が”Loveless love”です。リリースは1934年なんですよ。

え?ってなりますよね。そうです。Bob Wills and his Texas Boysの演奏曲と同じ曲です。

たくさんのひとで成立している“westren swing”なんですよ。

むつかしすぎて放り投げました、虚空へと。オリジナリティにそこまで固執しなかったのでジャンルの豊かさを生んだのかもしれませんしね。

さて、Bob Dunnさんの演奏ですが。もう、ダントツでかっこいいです。

掲載されているYouTubeのチャンネルがきちんとしていて、メンバーとトラックの情報まであります。

Steel guitar – Bob Dunn Bass Fiddle – Bill Mounce Sock Underwood – Vocals/Guitar Piano – Pete Burke / Excel Shanks Guitar – Jerry Irby / Electic Guitar-Jimmy Wyble Fiddle – Tony Sepolio

そして、トラックの情報ですが。

0:03 What’s Bob Dunn 2:45 I found a New Baby 5:38 Kickin’ it Off 8:01 It’s Just my Imagination 10:50 From the Start 13:39 I Don’t get it

もう、かっこいいですよね。

実はですね、Elvis Presleyさんのケンタッキーでのライブでも、スティールギターはどうやら活躍しているようなんですよ。

1954年のライヴだそうです。

実際には、いろんな楽器で成立しているのがロカビリーになるんでしょうね。

ロカビリーにきちんと到達しようとすると、壁をよじ登っては滑って落ちてというの繰り返しになるんです。

ロカビリーはむつかしいんですよ。

error: Content is protected !!