映画を例証として挙げたいと思います。
『キャストアウェイ』という作品です。2000年の映画になります。Wikipediaによると日本では2001年公開だそうです。とても良く練られた作品です。
Fedexに勤める主人公は、ある日、孤島に流されてしまうんです。
映画に載せられている時間軸は4年間になります。映画なので上映時間は144分だそうです。
原作になるのは間違いなくデフォーの『ロビンソン・クルーソー』になります。
デフォーの作品のロビンソン・クルーソーは、読了している方はご存じの通り、信じられない勤勉な主人公です。凄まじい勤勉さを発揮する主人公なんですよ。
もちろん、英語のテクストでも読んでいますが、デフォーってなんであの物語を書こうと思って書ききってしまったんだろうと思うくらいに、唯一無二の作品になっています。
デフォー自身はどちらかというとジャーナリズムの萌芽の場所にいたような人なんですが。イングランドで「パンフレット」と呼ばれるものが盛んになる時期に、その「パンフレット」を手掛けたりもします。ジャーナリズムの萌芽の時代のひとなので、描写性という点ではそこで腕に磨きをかけたんだと思います。

イングランドの18世紀における「パンフレット」の役割については、日本の英文学者が研究対象にすればいいのにーと思うほど、広範囲にわたるので、説明は割愛します。
18世紀にこういう「パンフレット」の類がイングランドで定着するので、19世紀にマルクスとエンゲルスの『共産党宣言』がパンフレットとして世に出る形になります。
私はきちんと日本語訳をもっていますよ。古本屋さんで文庫を購入しました。
原案のロビンソン・クルーソーも孤島に流されますが。『キャストアウェイ』の主人公のチャック・ノーランドさんの辛さの方が、観ている観客には響くのかもしれません。
AIが漂流したところで、装置に海水が入ってしまったら意味はないですし。
使えなくなります。
人は生きてさえいれば、知恵を使うんです。
興味がある方は、映画を観てください。
AIなんて全く役に立たない世界が広がりますよ。機械類って海水が入るとダメになります。電源が確保できないと成立しないものは、基本的には、役には立ちません。

火をおこすまでが、本当に大変なんですよ。
火がないと人は生きていけないんです。
海水は、人体には毒にしかなりませんし。
人って凄いなぁーって思う映画です。
AIが、AIがという研究者に、この映画をみせて、予測不可能な災難が人に訪れたときには何の役にも立たないじゃないですかって問いただせばいいのにって思います。
ウィルソンとの別れの場面がとても切ないんですよ。孤島での唯一の話し相手は、時間が経つにしたがって、へしゃげて、潰れてしまうバレーボールのウィルソンなんです。段々と原型をとどめなくなっていくウィルソンは、チャックの精神を正常に保つ役割をきちんと果たしているんです。トム・ハンクスさんは制作も兼ねています。災禍にあったとき、AIなんておおよそ役に立たない現実がすぐ隣にあるので、気にしなくっていいんですよ。間違った情報を提示する可能性もあるならば、やはり、悪用を念頭に入れて法整備を行ってからの運用が望ましいのですが、政府や産官学連携の補助金に釣られたりして、AIそのものを精査できていない自治体も日本にはあるそうです。日本の行政ってざるやんけって思います。