なんですか?私は実は自動車免許の取得のためのテストです。
散々テストを受けたんですが。
実は、一番緊張しました。

リスに負けない警戒心をもっていました。
自動車学校の教科書で挫折していたんです。二律背反で成立しているような問題になるので、正答になるんだろうなという答えを2つ見つけてしまうんですよ。たまに。どちらかに✕をつけられないのです。根拠は同じ教科書に書いてあるという。
学校のテストよりも非合理になるので、カントを少し恨んだりはしませんでしたが。
だって、カントも挫折したテーゼですから、誰も解消できません。
自動車学校内のテストに関しては (模擬のテストです)、もう短時間で済ませたかったので、効率性を重視しました。
問題を解いている最中に、2つの正答をみつけることはさすがに少なかったんですが、短時間で終わりたかったので。
暗記をしていったんです。

問題と正答の因果関係は理解できているので、コンピュータの画面上に問題が現れた瞬間にどちらが正答かを暗記して。そうです。各問題の画面そのものを暗記していったんです。一秒でも早く解答が終わるように頑張りました。
ミスもありましたが、一発で通りはしました。その作業を経ないと仮免のテストが受けられません。
問題なんて既によんでいません。画面が出たら条件反射のように、正答を選んでいきました。
無駄なところで一生懸命頑張ったんです。
そして、分厚い問題集を購入しました。出来るだけ分厚い物を購入しました。

各都道府県の自動車の免許の過去問題を網羅している問題集です。
がんがん解いていったんですが、二律背反の闇の中に落ち込んでしまうんです。
なんで?正答じゃないの?根拠は?まって、教科書によると、ほら、間違いじゃないとか、いったい何と戦っているんだろうという状況でした。
いろんな人に言われました。仮免のテストなんて楽勝だよって。
そして、実際の仮免のテストで、どうしよう、この問い自体が破綻している、正しいことが二つ書かれているのに、〇か✕を選ばないといけない、どうしようーってなりながら(そんな問題が2つあったんです)、なんとか受かっていました。
実際に疲れ果てたときに、カントの『道徳形而上学言論』(岩波文庫から出ています)を読んで自分の気持ちを静めたりもしていました。

自動車教習所の問題がパラドックスになっているなんて知りもしません。
これは、量をこなすしかないなと考えて、大量の問題を解いていました。各都道府県別になるので、問題集から各都道府県別の傾向性を割り出そうとするまで、追い詰められたんですよ。
あんなに、頑張ったことは本当にありません。
自動車免許のセンターに行って、実際テストを受けたわけですが。人生で一番緊張したテストでした。
本気で落ちたらどうしようと悩んだんですよ。
受かりましたが。あんなにテストで怖い思いをしたことはないです。
運転に関しては、実は安全運転派です。まず、急ぐことをしません。急ぐぐらいだったら、早目に出かける派です。前方の車との車間距離は結構取ります。受講した先生にそう教わったからです。
S字カーブとクランクは得意でしたよ。先生に一回落ちてみましょうかという練習まで受けました。自動車に興味があるかと聞かれるとさほどありません。遠方まで出かける時には、公共の交通機関を使います。どう考えてもそちらの方が経済的だからです。