数年前にパリのオートクチュールで提案があったコルセットです。最近ではベルトに変化もしているようですが。
これは日本のファッションでは導入すらできないだろうなと思っていまに至ります。
コルセットは基本的には、下着扱いなんです。ウェストをぎゅうぎゅうに締め上げるんです。
19世紀のビクトリア朝のイングランドなどでは、これを着用する前提で洋服が作られていました。
現代にのこっているとしても、ウェディングドレスくらいでしょうが。

一回調べたこともありますが、ファッション業界では、1950年代くらいまで、このコルセットは簡易化されて残こるんですね。
なので、昔のファッション誌とか昔のモデルさんとか遡って探していくと、ウェストがすごーく細いです。
人為的に細くしていれば、それはねと思いますが。
多分、肋骨にはよくなさそうだと思います。肋骨の限界値から骨盤までを締めたとしても、フォルムという問題が出ます。
実際の1950年代のモデルさんです。

下着としてのコルセットの着用がないと、このウェストは、自然ではないです。
コルセットありきの、洋服のラインなので、スカートのラインがひろがっていますよね。
骨盤とウェストの落差を広がるスカートのデザインで隠してますよね。縦のラインのスカートももちろんあるんですが、ウェストとヒップのラインで落差が激しいので、この時代のモデルさんは過酷だっただろうなと思います。
最近は多種多様なモデルさんがいますが。
下着のコンセプトのものを服の上に身に着けても、洋服として成立しません。
他では医療用もありますが。服の上には装着しないと思います。圧迫骨折を緩和するためですからね。
洋服の歴史から考えても、奇妙なんですよ。
なんでも、ファッションウィークのアプローチが正義なのではないので。ありえないときは、ありえないんです。
 
																								 
																								