図書館で淡々と勉強をしていた時のことです。
知人が、そっと声をかけてきました。
「凄い人がいてんで」と小さな声で話しかけてきました。図書館なので小声です。
本の山から顔をあげて、なに?と聞くと、努力のひとをそっと指さしたのです。
いくつかの机の先に、発見したんです。
おしゃれ番長です。

季節は真冬で、外気は8度くらいです。
肩口がパフスリーブのようになっている、ふわっとした身ごろはスリムな半そでのセーターを着て、勉強に励んでいました。
え?って驚きました。セーターは厚手ではないんです。ふわっとしてますから。
当時の雑誌で提案はあったのは見かけたんですが。やっているおしゃれ番長をみたのははじめてだったのです。
「外、寒いよね」と私。「頑張り屋さんなんやと思うで」と知人。
お互いに凄いなぁーと思いながら、知人は書架のなかへ消えていきました。
あの、おしゃれ番長は、学校の外で、実はこつこつと勉強を頑張るおしゃれ番長なんだって主張することがあるんだろうか?と思ったのです。
雪は降っていませんが、真冬で、外気は8度くらいで、この先、風が強くなっていくような空模様なのに。

図書館の温度だって、特段高いわけでもなく、大丈夫なのかなと思ったりもしましたが。
ああいう、おしゃれ番長に限って、きちんと勉強して、それを外に見せなかったりするんだろうなって思いました。
基本的に、勉強しないと卒業はむつかしい学校なので。
風邪なんて気合でやっつけてしまうんだろうなぁー、でも、8度くらいだけど。
何か工夫をしているのかも。ヒートテックの袖を肩口からきってたりするのかも、それでも寒いだろうなと思ったんです。
寒そうな気配や素振りは全く見せていませんでした。
そのうち気が紛れて、また勉強していると、私が勉強している横を颯爽とコートを着て去っていきました。
おしゃれ番長が。

学校内だと、おしゃれ番長が勉強頑張っていても全く浮かないんです。ごく普通の学生になります。
学外だと、工夫しているのかもしれないと思ったりもしました。
おしゃれ番長の努力は気づいているのは、学内の人だけでいいのかもと思ったりもしました。
結構いろんな人を見かけたんですが。それをそっとしておく学風だったんです。