理解するってむつかしいですよ。

私が誤診されたのは「大人の発達障害」という世界でも日本にしか偏在しない精神疾患です。

ICDでもDSMでも基本的な扱いは自閉症スペクトラム障害 ( ASD ) です。それと併置されているのがADHDになります。

YouTube.comで出来るだけ正確なものを選びました。

英語がわからない方は自動生成ですが、日本語を選択できます。

Telethon Kids Instituteはオーストラリアにあるそうです。ICDの判別が用いられているはずです。

自閉症スペクトラム障害の問題点は生涯にわたって障害とつきあっていかなければいけないという点にあるそうです。

一部翻訳しておきます(精神医学用語に詳しくないので誤訳があると思いますが、ご了承ください)。

1.子供たちは成長することで、自閉症スペクトラムから、回復していくことはないのか?

自閉症というのは生態学の差異から派生していて、それは脳の発達の影響を受けます。自閉症スペクトラム自体は生涯続く疾病になります。だからといって、子供たちが言語能力や社会的な能力が全く向上できないというわけではないんです。もちろんできます。ただし、自閉症スペクトラムの外で生きるという事はないのです。

2.自閉症スペクトラムを形成しているひとでも共感能力は形成できる。

自閉症スペクトラムは、ひとが、言語やボディーランゲージの抑揚といった、微細な感情の動きといったものを理解する部分に影響を及ぼします。感情表現がより直接的に伝わる時に、それは子供たちまたは大人の自閉症スペクトラムのみなさんが、他者への共感能力に富んでいるという大事な証左になります。

3.自閉症スペクトラムを形成する人でも友情関係を築くことはできる。

社交性の困難や不安といったものは、時には友情関係の形成をむつかしくさせます。ですが、この困難さは、友情関係の構築したいという欲求をもたないという誤解を生むのは好ましくありません。大抵の自閉症スペクトラムを持つ子供も大人も社会的なんです。ただし、その社会性の示し方というのが異なるというだけなんです。

4.自閉症スペクトラムを形成する人の多くは別に碩学なわけではない。

その通りです。自閉症スペクトラムのうち約10%のひとは数学や絵画が得意であったりしますが、大抵はほぼ稀なケースになります。このタイプの戯画化というのは無視した方がいいですし、極めてまれな症例と考えた方がいいです。

5.ワクチン接種によって自閉症は引き起こされない。

100%、絶対的にあり得ません。この種の研究は文字通り沢山なされてきていますが、ワクチン接種と自閉症スペクトラムの関連性の土台となるものがありません。

6.自閉症スペクトラムを形成する人はユーモアを介する。

自閉症スペクトラムのひとびとがユーモアを介さないという前提は完全に間違いです。私自身、いままでで一番楽しかった会話というのは、自閉症スペクトラムの子供や大人との会話なんですよ。

上記までにしておきます。おそらく、オーストラリアのこの機関では、自閉症スペクトラムの人が持つ可能性を伸ばそうという努力の姿勢が基本的にあるんだと思います。

ただし、日本人的な感覚でその裏を返すとという感じで文脈を読み込んでいくとむつかしい面はあるんだろうなと思います。また、日本の教育システムの閉鎖性や、日本の精神医療の従事者の自閉症スペクトラムに対する視点というのが、この先生ほど楽観的ではないという点もあると思います。

日本という社会は同調圧力がかなり強いので、オーストラリアの開放性はないと思います。

ただし、オーストラリアでの診断と日本での診断で、自閉症スペクトラムに対する判断基準が異なるというのは論外だと思います。

アメリカの啓発のYouTube.comも調べましたが、ASDとの付き合い方のむつかしさの現実というのは、私の想定以上でした。ひとつ挙げると、相手の表情を読むというコミュニケーションがむつかしいそうです。

また、併置されるADHDも過酷です。

複数のやらなければいけないタスクについて、優先順位の順番をつけることができないそうです。想像しても、大変だろうなと思います。

例えば、料理を2品作ると考えると、おそらく大変なんだと思います。

通常、私たちは2つのレシピをみながら、同時並行で、料理を作っていきます。レシピそのものを覚えているとしたら、2つの料理を完成させようと、材料と調理のタイミングや、火加減などに気を配りながら同時並行で調理をするんだと思います。

そして、その行為自体がADHDのみなさんには、むつかしいんだろうなと思うんです。

【付記】2025/03/19

引用元のYouTube.comの動画が無くなってしまったようです。登録数の多い当事者による啓発のための映像を引用します。

当事者の方の啓発のためのYouTubeもあります。

「世間にどのようにあなたが抱えるADHDに知ってもらいたいですか?」という問いかけに当事者の皆さんが応えています。

残念ながら日本語の字幕はありません。日本語はマイナー言語ですからね。

英語をそのまま掲載するので、自動翻訳でもいいので読んでみてください。私は自閉症スペクトラム障害ではないので、誤訳をする可能性があります。なので、翻訳は控えさせていただきます。最初のいくつかだけ、そのまま英語を起こしておきます。

This is what I want to know about my ADHD. It takes me a lot of hard work to get my hard work turned in on time. I’m very smart but my grades drop sometimes.

If I could actually sit down and start my home work, I would. But many days I just can’t, and struggling with something so seemingly simple tends to make me feel very frustrated or even stupid.

I’d like the world to know there are people like me out there who get good grades, rarely get in trouble, and yet can and do have ADHD and struggle with the symptoms that came along with it.

Just because you can’ see it, doesn’t mean that it isn’t there.

My ADHD affects every aspect of my life, from sleep to school to work, all of my relationships. And I have to tailor my entire life around having it.

It doesn’t always look the same. I was only diagnosed at 25 because I have the inattentive type.

I’m basically hyperactive. I was diagnosed at the age of seven.

I wasn’t diagnosed with ADHD until I was 38. Always thought you needed to be hyperactive to have it.

I filmed this video too many times now, I can’t get it right, and it’s really stressing me out now.

I try really hard and it hurts when people act like I’m not trying as hard as I am.

脳の機能が個性的なのだそうです。過活動があったり、ちょっと失念をしたりしてしまうそうですが、ADHDと共に生きている皆さんは、サボっているわけではないんです。その個性をわたしたちにあわせてくれようと苦しんでいたりもなさっているそうです。彼ら彼女らを追いやっている世間というのは、世界でもありふれていて、おそらく日本でもありふれているのかもしれません。

必要なのはレッテル貼りではなさそうなんですが。日本の場合は、厚生労働省が事実誤認の症例を起こしてレッテル貼りをしようとしている事態になっています。

日本の場合は、子供の診断基準が細かく、また義務教育制度内での精査も細かいので、自閉症スペクトラムが見逃される余地のほうが少ないのが実情だと、個人的にはそう思います。

不可思議なのが、国立精神・神経医療センターの分類です。

自閉症スペクトラム障害の分類とADHDという分類を分けるだけというのが、日本の精神医療の前提だそうです。おそらく、Neurodevelopmental disordersを包括的に理解できる体制を敷くことが日本という国ではむつかしい現状なんだと思います。

ICD-11では、Neurodevelopmental disordersという項目があり、そこにサブカテゴリ―として集約をされています。その項目に知的障害や発話障害といった障害とともに、自閉症スペクトラム症とADHD、つまり、”Attention deficit hyperactivity disorder”が併置されています。

ICDは世界保健機構が管理をするので、分類項目がきちんと設置されています。

現状、日本の精神医療が多発させている「大人の発達障害」の内容がいかに正しい情報でないか理解は容易いと思います。

日本の精神衛生について正しい情報が得られないというのは非常に問題だとは思います。医療としてもそうですし、国の施策としても補助金はつくので、そこに整合性がみられないというのはかなり問題があると思っています。厚生労働省が旗を振って、Neurodevelopmental disordersの拡大解釈をして、本来、薬の服用が必要ではない人まで病弊にしているケースがあると仮に考えた場合は、それは完全に社会問題といえると思います。省庁が医療過誤を助長していることになりますからね。私は誤診を受けた際には鬱とは関係のない薬の服用を実際に当時の主治医に強制されましたから。国立精神・神経医療センターは本気で「大人の発達障害」については、正しい”Neurodevelopmental disorders”の分類に置き換えるべきだと思います。個々の医療過誤について、誰も責任が取れる状況にないのであれば、まず、医療指針の正常化を目指すべきだと思います。

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