ラヴストーリーの映画って、むつかしいのですが。

年末年始、なかなか移動が出来ないので、映画を観て過ごそうと思ってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

ラヴストーリーというジャンルはあんまり正直観ないのですが、私なりに映画を選んでご紹介したいと思います。

すいません。ザ・ラヴストーリーという感じの映画がなくて。しょうがありません。ストライクな映画はほぼスルーしているのです。

まず、1本目の映画です。ジム・ジャームッシュ監督作品です。

『ブロークン・フラワーズ』です。主人公のジョンさんはとある日に、ピンクの封筒に入った手紙を受け取ります。ジョンさんと付き合った女性からの手紙だそうです。実はジョンさんの子供を育てているそうなんです。隣人に相談すると、会いにいってみれば、という話になり、過去につきあった女性にジョンさんは会いに出かけることになります。さて、どうなるんでしょうねという映画です。

ジャームッシュ作品なので、ハリウッド映画のような起承転結を求める皆さんにはとてもおすすめは出来ないのですが。個人的には好きな映画です。ロードムービーになっていますし。

結構、心に響く映画にはなっていると思います。ラブストーリーではないのですが、愛についても考えさせられますし、クスっとなってしまう場面もありますが。

次は、ラブストーリーです。正直、変な人しか出てきませんが。

『アメリ』です。完全に女子向けです。

カフェで働くアメリ。大好きなこと、豆がたくさん入った袋に手を突っ込むときの感触。クリームブリュレの表面をスプーンで割るとき。そして、水切り遊び。

とあるとき、好きなひとが出来てしまうのです。でもどうアプローチしたらいいのか全くわからないアメリ。気持ちをこっそりと隠してしまうのは得意なのに、気持ちを正直に伝えるのは下手なのです。さて、アメリは恋を成就させることができるのでしょうか?

個人的には結構好きな映画です。目の前に大好きな人がいるのに、慌てて透明なボードに今日のメニューを熱心に書いてしまうアメリはかわいいんですよ。うん、わかる、わかるって思いながら観てしまいます。恋を打ち明けるのにこんなに作戦を立ててしまうのかって、すごいなって思いますよ。

もう、この映画に関しては完全に女子向けです。

で、最後の一本。もちろんラヴストーリーです。わたし、頑張ってますよ。

ガズ・ヴァン・サント監督作品です。

闘病ものとか映画でありますが。感動しなさいよっと迫ってくる感じは全くありません。

初恋ってなんだか、全部の気持ちが初めてで、思い出すと恥ずかしかったりもするじゃないですか。そういう気持ちってあったなぁーって、観ながら思える映画なんです。ラヴストーリーとしても押しつけがましくもないですし。誰かを好きになるって大事な気持ちなんだって思わされる映画になっています。

大好きな人との恋が終わっても、どこかでそのひとが自分のことを思い出してくれた時に、笑顔で思い出してくれたならうれしいじゃないですか。そんな気持ちにさせてくれる映画になっています。

一生懸命選んでみました。

年末年始、よかったら。観てみてくださいね。

映画最近、観ましたか?結局劇場公開にはなったのだろうか?よくわからないという、ジャームッシュ監督の『デッド・ドント・ダイ』を観ました。多分、『パターソン』の前後くらいに昔の映画をジャームッシュ監督はかなり観たのかもしれません。ゾンビ映画の流行が終わった頃に、そもそもね、ゾンビ映画ってね、という感じで作った作品みたいですね。ジャームッシュ監督作品にしてはかなり珍しく、ホラーなのに笑いを取りにいっています。ジャームッシュ監督作品が好きなひとは笑顔になれますよ。途中で、台詞のなかで監督が出てくるくらいですから。確かに、ビル・マーレイさんはジャームッシュ監督作品に貢献してますからね。スウィントンさんが柔道着を着て殺陣をやっていたり。しかもスコッツなまりで話していたり。字幕はあり得ないことになっていますが。そうそう、ユアン・マクレガーさんがね、スコッツなんですが、スター・ウォーズでね、ジェダイやってますからねーって、なんで観客のツッコミを待つ映画をジャームッシュ監督は作ったんだろうと思いながら。楽しみました。ゾンビ映画にね、救いなんてないんですよ。

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