浦和レッズとManchester CityのCWCでの試合です。
ガザのことがありますし、ホスト国はサウジアラビアなので、お客さんが埋まるかというとほどほどだろうなと思いましたし。
シリア戦でカタールの放送局に散々なことをやったのは、日本代表のファン、サポーターになりますし。
イングランドがその一部を形成するUnited Kingdomは国連でガザ停戦へ向けての会議で棄権ばっかりしてるんですね。信じられないという状況で。

観客のせいで試合が荒れるというのは、アジアなのでないんですが。
試合の雰囲気がどうなるのかは、かなり心配をしました。
浦和のサポーターの皆さんは現地組の方が結構いて、頑張ってるんですよ。
Cityがどんなチームかよくわからないという方に向けて説明ができるかどうか自信はないんですが、イングランドのマンチェスターというところにあるクラブで。マンチェスターは、元々工業都市なんですね。産業革命を生んだ中心地でもあります。ただ、Cityのクラブの特徴をしては、Manlyでは全くないんです。オラオラ感とかゼロなんです。どちらかというとユーモアを忘れない性格のいい選手が集まるクラブチームになります。
イングランドでもいざとなるとオラオラ感があるチームってどこ?というと、リバプールなんかがそうです。だって、南野さんが所属していましたから。普段はおだやかそうな日本代表の選手ですが、ピッチだと本当に喧嘩上等という、珍しいタイプのC大阪の選手になります。でも、C大阪の選手だけあって、他人に親切にしなさいという教育方針のもと育っているので、C大阪の輪切りが出てくる選手でもあります。親切心が基本の選手になります。現在はキャプテンの遠藤選手が所属をしています。遠藤選手はマイペースな選手なので特に心配していません。リオ世代でマイペースじゃない選手を探す方がむつかしいので。遠藤選手に関しては、湘南の選手と考えるか浦和の選手と考えるかは、もうひとそれぞれです。

Cityの場合は、所属する選手は結構お互いを大事にしあう繊細さをもっています。例えば、Cityの選手で誰が好きと訊かれた場合、即答できるのはカイル・ウォーカー選手です。ユーモアにあふれていて、チームの潤滑油になれるタイプの選手ですし、人格者でもあるんですよ。プレーに関しては献身的ですし。イングランド人で挙げると、後は、フィル・フォーデン選手ですね。ユース出身の選手です。トップで先発で試合に出てきたときに、結構、叩かれていたので心配したことがあります。性格はおだやかそうな選手ですよ。なので結構心配をしたんです。イングランドのサッカー誌って選手のパフォーマンスに関しては本当に容赦がないので。
一回、試合を真面目に観て、グアルディオラ監督の起用法が間違ってるんじゃないのかなーと思って、考察したことがあるくらいです。ユースからトップチームに上がるってむつかしいので。髪の毛をわざわざ金髪に染めていたり、自分を追い込んでいるようにしか見えなかったんですね。
しばらくすると、ちゃんとフォーデン選手の特長がチームのなかで出るようになって、髪を染めるのもやめたので、監督が特長掴むまで時間がかかったんだと思いますが。安心をしたことさえあります。
ここ数シーズンは、日本でサッカーを配信しているDAZNがざるで、Premierの放映権をとっていないので試合は観ることができていませんが。
フォーデン選手のよさって、体幹なんです。南米で足元の上手い選手はたくさんいますよね。ネイマール選手のような。そこまでの器用さをイングランドの選手に求めるのはむつかしいところがあるんですが、フォーデン選手はイングランド人のなかでも足元が上手い選手になります。体幹の芯の部分がかなり強くて、南米の選手だと体の軸を少し落としてプレーをする場合も少なくないんですが。体の軸はそのままに、強い体幹の芯という武器を活かして、足元の繊細さを出すという珍しいタイプの選手になります。

上半身と下半身をむすんでいるのはお腹の部分になりますが。
そこの芯の部分が強いので、普通の選手だとアジリティが高いとむつかしいよなというお腹の使い方ができてしまうんです。お腹の部分の芯が強いと、足元が柔らかくなるんです。体勢を整える芯の部分が強いので。上半身と下半身が逆の軸をとっていてもバランスがいいんです。
南米の選手の場合は、軸自体を下に落としてバランスをとるところを、腰周りで重心のバランスを取ってプレーするところを、お腹でやってしまうんです。
イングランドの人の身体って、不思議だなぁーと思う部分になります。
浦和レッズ対Manchester Cityに関しては、夜中に心配を抱えながら観るのも健康に悪そうだなと思ったので、試合終わってから観たんですが。
浦和に関しては、監督もお辞めになりますし、いろんな意味で腹を括れているから安心感は浦和のほうがありました。心配になるのはCityです。案の定、ウォーカー選手が少しテンパっているのが、コイントスのときからわかりましたし。
問題は観戦しにしきているお客さんです。浦和のサポーターの皆さんはスタジアムサイドが塩梅してくださったのか、チケットをまとめてとったのか、ゴール裏だったんですね。Cityのサポーターのみなさんはバラバラな感じで、チャントはきちんと聞こえたんですが、声量と統率力は浦和のサポーターには勝てません。

プレミアの試合展開も知っていれば、J1リーグの試合展開も知っているので、リーグの戦い方が違うとこんなことになるんだという連続でした。
Cityの選手って素直なんですよ。わからない時にはわからないっていう表情をしますし。
ピッチの使い方や戦術ブロックのサイズ感とスペースとして使う立ち位置が、根本から異なるのです。
どっちのリーグの戦術も知っているので、観ているこちらがあたふたするんです。
浦和の戦術なんて、Cityに理解できるわけがない。勝てると思ってきてるのに、前半戦では自主的な得点がゼロなんです。1得点あったんですが、あれはホイブラーテン選手が悪いわけではなく、プレミアリーグの基本の足元の強度だと、あそこで足を出すとむつかしいんですね。後半は修正できていましたし。
Cityの混乱ぶりだけ伝わってくるんですよ。パスを通したくても場所がない、浦和レッズの帰陣の選手の距離感は、プレミアだとありえない、デュエルには来ないし、気がつくと選手がすーっと近づいてスペースを消してくる、デュエルではなく、スペースを消すだけなので、予測がつかずに混乱するだけなんです。
Cityの選手からすると、予測がまったくつかないんです。両サイドの高い位置までボールは運べても、そこから、ゴール前の密集が遠いんです。ボールを受け渡しても、マークが固いからです。Jリーグのチャレンジアンドカバーは、プレミアには存在しません。

イングランドのサッカーを構成する欧州のfootballerが全員混乱していくんです。代表で言うと、コバチッチ選手がクロアチア代表で、Jリーグの戦術を基礎とした森保さんの代表と試合で延長までもつれこんで、PKにいったくらいになります。アルゼンチン代表の選手でも無理ですよ。カタール大会で西地区のサウジアラビア代表に負けたでしょ?
コバチッチ選手の役割は、クロアチア代表とCityではことなりますし。コバチッチ選手に全部を押し付けるには、浦和の戦術とA代表の戦術も異なりますし。
気の毒になっていくんですよ。ピッチ上のCityの選手のあたふたぶりって、ある程度プレミアを理解している世界中の人には伝わるので。ハーフタイム明けのCityの選手たちの確認ぶりが凄かったんです。お互いに浦和の戦術が皆目見当がつかないからです。
押し込んだところで崩せない、パスカットが出来ても仕留めるところまでさせてもらえない。
対戦相手の選手の立ち位置の予測がつかない。いざとなると走力がある。
構築しているサッカーそのものが違うので、言語が違うみたいな感じですよ、もう。
なので、通常だったらという選手のプレーが悪目立ちするんですよ。グリーリッシュ選手のカットインからのマリーシアが、マリーシアになっていなくって。なんで、そこでわかりやすくこけてんねんってイングランドで、試合を観ている皆さんに突っ込まれていたらどうしようとか、地味に心配をしていました。対峙するのは明本選手ですから。簡単じゃないですよ。
浦和は浦和で、そこでエゴださないで、味方の選手使えばいいのにーとかいろいろでしたが。
そのうち、サウジアラビアの観客の人たちはおおらかに試合を観るようになってウェイブが起きたり。
浦和のカンテ選手は浦和で引退を決めていて、言語がわかるので怒りますし、凄く献身的なプレーをしていて。シャルク選手も退団決まっているのによく走るんですよ。チャンスメイクもできますし。ヴィーガンのサッカー選手なんですが。タフなんです。
凄いのは、西川選手ですよ。実は西川選手はハリルさんにしごかれるだけ、しごかれたGKになるんですね。当時の日本代表のGKのレベルってものすごく高かったんですよ。川島選手もいれば、東口選手もいますし。すごくハイレベルだったんです。誰も定位置を取れないという状況をハリルさんが全ポジションに対して強いたので。GKのポジションだけで、信じられない数の選手を招集しています。
JリーグのGKのなかでも群を抜くハイレベルなGKになります。私がJリーグの日本人GKで凄いのは誰?と訊かれたら、東口選手、西川選手、権田選手を挙げます。それぞれ特徴は違いますが。
試合内容は本当に見応えがありました。
鹿島は2018年にCWCに出て、相手はマドリーだったんですね。残念ながら完敗に近い内容でしたけど。それでも土居選手が1点返して、試合終盤になると、とにかくみんな遠目からでもシュートの応戦をやっていました。Ibaraki Next Generation Cup 2023という大会で、U-22が急遽組まれていて、とはいっても大体、鹿島ユース出身者か水戸ユース出身者でほぼ占められている構成なんですが。監督が小笠原さんなんです。GKコーチは曽ヶ端さんで。後のスタッフは水戸さんです。大岩さんは無茶ぶりが酷いなぁって思ったんですが。その小笠原さんの最後のプレーはCWCのミドルシュートで、ミドルがバーに当たったんです。それくらい頑張るんやったら、来年もと思ったら。引退で。サポーターはみんなで膝のせいなんやって思っていたら、当時、膝のありとあらゆる怪我をやっている内田さんが現役だったので、引退会見で膝じゃないって反論をされるという。もう意味がわかりませんよ。マドリーはさすがマドリーでしたね。マドリーはピッチに対して正しく布陣を敷くので、J1リーグ仕様だと、相手の一歩の切り返しの間合いにすら、守備が間に合いませんでした。ベイルさんの一歩の切り返しについていけないんです。得点は全部ベイルさんでした。また、あの場所に帰るために来季は頑張りたいですよね。4年のぬるま湯なんて必要なかったですしね。鹿島は鹿島の基礎戦術でいいんです。基礎戦術でピッチに正しく布陣が敷けると優勝できるんです。吉岡フットボールダイレクターの進退問題が浮上するのは必至なので、吉岡さんの退社待ちですね。
 
																								 
																								