逃げ場はなかったですね。

映画と音楽については。逃げ場はなかったです。

ただし、子供時代のとにかく映画と音楽については無防備に観ていく、聴いていく、という基本姿勢があったので、なんとか成立はできていました。

こんな映画を観ていますと対外的に主張する子供ではなかったのですが、馬力はあったんですよ。

アメリカ映画だと、ジョン・カサヴェテス監督の作品を延々と観ていたりもしました。

一方で、欧州の映画の作品群とかも観るんです。

子供なので、映画によっては途中で気持ち悪くなって観るのを辞めた作品もありますよ。

そういう見方をしたので、いわゆるハリウッド映画に対しては視点が割と厳しくなるんですね。

生意気な子供だったんですよ。

ゴダールについては出会い方がまずく、一切観ないことになっています。たまに観てもいいんじゃないのかなっとは思うんですが。

欧州やアメリカ東部の映画作品で観る映画がなくなると、ハリウッド映画も観ていたんです。

例えば、ハリウッドスターのトム・クルーズさんの映画だと、だんだんと、どう観ていけばいいのかわからなくなるんですよ。体を張って頑張ります以外の見どころがわからないんです。

ただし、トム・クルーズさんの作品で面白いという作品もあるんですよ。

『コラテラル』です。

興味があったら観てください。トム・クルーズさんが出ている作品のなかでもとても良質な作品になっています。

何が言いたいかというと、闇雲に頑張っておくと、対象の品質に対して判断が下せるようになるんです、実際に。

量を観ることも大事になりますし、とにかくぶつかってみるという姿勢も大事になりますよ。

音楽についても同様なんです。

私の場合は、幸宏さんという基準があったので、その点に関してはかなり恵まれたと思っています。いわゆるポピュラー音楽(ジャンルが幅広いですよねー)に関しては基準ができるので。

幸宏さんを基準として、何人か音楽を教えてもらう音楽家がいて、そこでさらにポピュラー音楽(ジャンルの幅の総体は一体どうなるんでしょうか?)を学ぶわけです。

図式化して学ぶことも必要なのかもしれませんが。音楽の場合は、ジャンルを振られていても、枠内におさまりきれない種類の音楽がかならず出てきます。

「パブロック」と「ガレージロック」だとイングランドとアメリカで国が異なったり、そもそも年代も異なるんです。

細野さんと幸宏さんが組んだsketch showでも、もうジャンル名はどっちでもいいですよということにもなったりするので。

ルーツがある程度明白なものをきちんと丁寧に聴いておくことが大事になります。

そうしておくと、聴いている音楽がどのようにオリジナルなのかが理解できます。

以前は、音楽家の皆さんがこういう音楽を聴いていますという紹介があったんですよ。新譜のプロモーションの時なんかに。

最近はもうないみたいですが。

それだけ、音楽フリークスの音楽家が減ったという事でしょうか?違うとは思いますが。

映画の観かたも、音楽の聴き方も、自由度が増しているので。

きちんと聴いていくと、後が楽になります。瞬殺で良質なものを見分けたり、聴き分けたりできるようになりますよ。

子供の時からの頑張りですから。ちいさな自信をもっています。

最近、大学でもポピュラー音楽を教える先生もいるようですが。子供の頃から馬力をつけておくと、どうなんでしょうね?という視点を持つこともできます。どこまでフィールドワークをしているのかに関しては全くわかりません。土着の音楽から派生したロックという音楽に関しては、専門ですと公言するからには、アメリカにいってフィールドワークやってなかったら嘘だと思っています。厳しいですが、事実です。

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