オリジナリティって、なんでしょうね?(再掲)

「オリジナルであること」って、いろんな要素で出来ているんですよ。

知っていましたか?

例えば、赤ちゃんは一歳になる手前までは、音声としてあらゆる言語に反応をしめします。ですが、一歳を過ぎるころには、お母さんやお父さんの話す母語だけに反応するようになるんです。

可能性が閉じられていくわけではなくって、生きるために必要な習得をしているのだと思われます。

日本人(ネイティヴ・ジャポネのことです。この呼称は、私が勝手につけたあだ名です)といっても、1万年くらいのスパンで考えると、誰なんだろうと首をかしげるしかありません。

未来に向かっても、そうなんです。日本人といっても、例えば、お父さんとお母さんが全然違うルーツを持つ、スペシャルな日本人も増えています。

このアイディアを考えるときに、いつも思い浮かべるのは、闘莉王さんのことです。元サッカー日本代表の闘莉王さんです。日本人なんですが、ブラジル人でもあるんです。完璧なブラジル人であり、完璧な日本人なんです。

闘莉王さんのルーツを1万年単位で考えるとすごいことになるんだろうなぁーって、いつも思っています。

ブラジルに帰ってしまう前に、日本代表の試合の解説を一人で引き受けて、きちーんと解説してましたからね。

最後に所属をしたのは、京都サンガです。あの、サポーターの熱いチームです。

降格がかかった時期にサポーターが強化部長に詰め寄って、詰め寄られた強化部長が「おちひんっ!」と言い放った数日後に、ホンマに落ちひんねやろうなぁーっと、京都サンガのサポータのみなさんは強化部長のゲーフラを作るんです。

画像検索で、「京都サンガ」と「落ちひん」で調べるとフリー素材ですぐにみることができます。

私は、京都サンガのサポーターほど洒落っ気があって、尚且つ熱いサポーターの皆さんを知りません。世界広しと言えども、ここまでやるサッカーのクラブチームのサポーターはいないと思います。正直、尊敬しています。

その京都サンガで、は元々のポジションであるCBをこなし、MFにコンバートされ、FWもやって引退したんです。

そんな日本代表の選手は闘莉王さんしかいません。

闘莉王さんの背景はバラエティーに富んでいるはずなのですが、闘莉王さんは、オリジナリティーの塊なのです。

オリジナリティーの定義って、実はとっても困難なのです。

2018シーズン、関西のJリーグは大変だったんです。ガンバ大阪の監督の宮本さんを試合で観た時にびっくりしたんです。いまから、試合に出るんですか?っていうくらいに体を作ってはって。すぐにピンッときました。当時あったU-23の監督の宮本さんは、2018シーズンにトップチームの監督に抜擢をされてしまったのです。要するにトップのチームの選手からすると、あ、話しかけやすい先輩だぁーと思っていた人が、急に監督になったので、距離感の取り方がむつかしかったのだと思います。なので、宮本さんが率先して体を作らないと、出す指示について選手がついてきてくれない状態だったのだと思います。ガンバ大阪の雰囲気は優しいからです。洋服のサイズが変わるので、大変なんやろうなぁーって思っていたら、Jリーグ公式サイトで「ツネコレ」という企画が持ち上がっていて、更に驚きました。実際に宮本さんを「ツネ様」って呼ぶ人には会ったことはありませんが。急に、宮本さんはファッショニスタにされていて、みんなで宮本さんにキャーキャーしましょうという雰囲気づくりがなされていたのです。宮本さんもある程度まで付き合っていたのですが。大阪のひとだからです。途中で、多分、ご家族からクレームが出たのかもしれません。チームの移動着を着るようになってました。宮本さんと「ファッショニスタ」が全く噛み合わないのは知ってますよ。地方紙の記事で、いまでもマスクのひとって呼ばれますよーってジャージ姿で応えてる宮本さんのインタビューを読んだこともあります。宮本さんは単にジーンズが楽で好きなだけです。多分。2年間もJリーグの企画に付き合わされたんです。大変だったと思います。

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