イコンの再配置に思うこと。(再掲)

ソビエト連邦の歴史に詳しい訳でも全くありませんし。レーニンの思想に詳しいわけでもありません。

ただ、偶像崇拝の対象として旧ソビエト連邦には広く設置されていたそうです。

なにが?ですか?レーニン像です。旧ソビエト連邦の思潮を下支えするイコンとしてレーニン像が広く設置されたのです。

レーニン自身が、生前に自分が偶像崇拝の対象になるかと考えていたかどうかは、はなはだ疑問ですが。

ただ、ロシアの地図と旧ソビエト連邦の地図を見比べるとわかるのですが、独立した国は少なくありません。

歴史の時計が進んでいくと、イコンとしてのレーニン像は再配置されたりするそうです。

ソビエト連邦という社会主義の国が、実質崩壊して、時間がゆっくりと過ぎ去っていくと、近所にずっと立っているレーニン像の必要性の意味が変わっていくようです。

ずっとそこに立っているから。でも、必要なのかなぁー。かといって壊してしまうのももったいないし。どうしよう。

バルカン半島では、なんだか微笑ましい、イコンの再配置が去年あったのです。

独立したウクライナでは、近所にブルガリアもあるので、昔からそこにいるブルガリアの民族衣装をレーニンに着てもらって、土地に馴染んでもらおうと、イコンの再配置があったのです。

いちから立像を立てるよりも、レーニン像のイコンの再配置のほうが、お得だったそうです。

知恵だなぁーって思いました。

こっちのアイディアのほうが、レーニンは喜びそうですけれどね。

現代のひとがこれをやってのけるということは、歴史の長いスパンの中でも、この行為は数多く繰り返されてきたということなんでしょうね。ヒトの発想ってそこまで進化しませんから。

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