本を読んで感じることもあります。

シャーロック・ホームズに子供の時にまんまとハマってしまい、新潮文庫は全巻もっています。今の版ではありませんが。

言葉って変わっていくんですよ。ちょっともったいない気もしますが。

内田百閒先生は、ご存命中は、書いた文章が掲載されるときには、旧仮名で掲載されないといけないと禁止事項を設けられていらっしゃったそうです。

今では、旧仮名はそれほど普及していないので、現代使用されている常用の日本語に置き換えられていたりするんです。「兎に角」という百閒先生のことばつかいも、「とにかく」に改められている場合があります。

最初は読めなくって、漢和辞典にお世話になりました。

私の持っている新潮文庫のシャーロック・ホームズも古い版なので、久しぶりに手に取ると、昔の印刷って字が小さいなぁーって思ったりします。

文庫の字体って途中から、基本サイズが変わったのです。大きくなっています。理由は知りません。

全巻あるので、一度に全部を読むこともできます。

不思議なんですよ。だって、著者のドイルさんは一回筆を折っているんです。ホームズとの付き合いがあまりに長かったので、ライヘンバッハで死去させてしまうのです。

当時の、ロンドンでの悲しみというは相当だったそうです。それだけストランドマガジンに連載されていたシャーロック・ホームズの冒険譚は人気を博していたのです。連載が終わり、ホームズがいなくなった悲しみに包まれたロンドンでは喪章をつけるひとまで普通にいたそうです。

ですが、ドイルさんは再びホームズを復活させることになるんです。『空家の冒険』(好きな短編です)で、ホームズは別人に変装して、ワトスン博士を驚かせたりもします。

あそこからよく生還できたなぁーと、ホームズのスポーツマンぶりに驚いたり(ボクシングが得意なんだそうです)。

そして一気に、ふたりの最後の冒険譚まで何巻も読み進めると、以前は馬車を移動手段としていたふたりも、車で移動しているんです。

最後のページがとってもいいんですよ。

事件が解決した後に、ホームズさんは「東風になるね、ワトスン君」っていうんです。「こち」と読みます。私は英語で読んだことはないのですが、延原さんの気高い翻訳とおそらく同じなんだろうなと思っています。

寒い風かやってきて、それも恐ろしく激しい風になり、そのせいで命を落とす人もでるかもしれない。それも神の思し召しというものだ。嵐がおさまった後には、輝かしい太陽のもと、より健やかに、よりよい、また強い国が出来るんだろう、という文章が格調高い文体で翻訳されています。

イングランドの小説だなって思うんですよ。

読書もいいものですよ。

今年の3月にBBCラジオをよく聴いていましたが、天気予報を聞くとイギリスだなって思います。東風が吹きます。ここでも、あそこでもとにかく寒いです、暴風が吹きます、くらいで天気予報が終わるんです。春先になると、1年で一番天候が変わりやすいので、朝は春でポカポカ日和だけど、昼にあられが降り出して、夜はうーん、秋くらいかなぁーという寒い風が吹くという、日本だとみんなが泣きそうになる天気に見舞われたりもするんです。1日に四季があるんです。不思議な国ですね。きっと、イギリスの気象予報士さんが日本の気象予報のきめ細やかさを知ると、びっくりしていまうかもしれません。イギリスには、多分、3日間の天気も、週間予報も、1ヶ月予報も、3ヶ月予報もないからです。随分以前にチャールズ皇太子の天気予報を観たことがあって、え?って思いましたもの。もちろん、チャールズ皇太子はみんなの笑顔を奪い取るような、そんな天気予報をなさっていました。面白かったですよ。

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