ちゃんと聞いたことのない、音楽ジャンルはあります。

ジャズです。きちんと聴いたことはありません。私がその力量にひきこまれてしまう村上春樹さんのエッセイには、ジャズについて書かれたものもあり、ジャズは午後9時ぐらいからはじまって、延々と続くという様子を読んで、向いてないんだと挫折しました。

ただ、ジャズをジャンルとして広くとらえたときには、好きな演奏家はいます。

デレク・ベイリーさんです。しかも、ベイリーさんの晩年の音楽を聴いて、なんて素敵な音楽があるんだろうと感動したのです。

つまり、万人受けはしません。

このアルバムは世界中で高騰しているそうです。私は日本版を持っています。実は、あのデイヴィッド・シルヴィアンさんが演奏を頼んだのだそうです。

ただ、「あのデイヴィッド・シルヴィアンさん」と私が語る、シルヴィアンさんは、あくまで、幸宏さんのフィルターを通してのシルヴィアンさんです。

お兄様のほうです。お兄様のシルヴィアンさんが頼むのに勇気がいるという感じの音楽を展開している様子はデレク・ベイリーさんの音楽にはないのですが。

提供元の音楽は、このようにアルバムになっています。

そんな背景など知らずに聴いて素敵だっと思って手に入れました。シルヴィアンさんのアルバムのための演奏だったというのは、後で幸宏さんのラジオで知ったんです。

後にアルバムに入っていたパンフレットを確認して、驚きました。

ただ、シルヴィアンさんのアルバムは購入未定です。ごめんなさい、シルヴィアンさん。シルヴィアンさんは、ジャズを聴きに行ったりなさるんでしょうか?

そこから、いくつかベイリーさんのアルバムを聴きました。

もちろん、Jazzを全く聴いたことがないわけではありません。

ただし、ピアノとドラムとベースのトリオだと、ベースが通底音を担ってピアノとドラムの自由度を更に引き上げるのかな?くらいのことしか、わかりません。

そして、また手に入らないような、デレク・ベイリーさんが来日した時のアルバムまでもっています。

1978年4月19日に東京ポリドール第一スタジオで録音されたそうです。

このアルバムは、とってもいいんです。

まず、下支えをする楽器の存在が最初からありません。

音が放たれる空間だけがあります。それぞれの演奏者は、誰が音を放っても構わない状況を、お互いに構築しながら、一緒に音楽を作っていくのです。

つまり、決まりごとがないようで、ものすごく緻密にお互いを気遣いあいながら、音が放たれる空間を共有しようとしているので、聴いているほうも、ホッとするのです。

散々迷って、高騰していたアルバムを買ってよかったなぁーといまでも思います。

勇気を出してよかったと思っています。

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