身近な存在と遠い存在。

子供の頃から身近な存在なのは、ラジオですね。

ラジオがすべてだったかもしれません。

学校から帰ってくるとラジオを聴いていました。当時のラジオは本当に音楽がふんだんに流れていたんです。

海外の音楽も、日本の音楽も、ジャンルも多岐にわたっていて。

いろんなジャンルの音楽を聴いていました。

正直に勉強不足なジャンルもあるくらいで。

ロックやパンクと音楽が横断していると、パンクやロックは育った音楽のひとつなのでアプローチが可能なんですが。ジャンル単体と考えると、知識が足りなさ過ぎて。

むつかしいって思うんです。

時に政治的でもあるでしょ?背景がよくわからなかったり。

今夏のフジロックで一部配信があることを知って、日曜日に適当に流していたんです。

午後にLittle Simzさんとバンドの皆さんのパフォーマンスがあって。私は知っている曲が1曲ぐらいしかないくらいの勉強不足で。

イングランドの方なんですよ。

日本人のオーディエンスって、わたしも含めてなんですが。結構素直ですよね。

音楽が大好きで、このジャンルじゃないとダメとか現地にいくとあんまりなくって。

指示にはきちんと従って音楽を楽しんだり。

それでも、パフォーマンスをする側は知らない国ではじめての場所でオーディエンスと音楽を共有するので。緊張感とかあるのかもしれないなぁーって、そんなことを思いながら、ぼんやりとみていました。

バンドの皆さんが、なぜか早々といなくなり。ステージ上は、Little Simzさんだけになったんです。流れているのはオケの音楽だけです。驚いてしまって。

それでもパフォーマンスの質は高く。素直な日本人が多いので皆さん楽しんでいて。そこにイングランド女性ならではの親切心がかみ合って、ケミカルが起こったんです。

イングランドの女性のみなさん、否定してもダメなんですよ、知っています。

指導熱心でしょ?案外と教えたがりでしょ?

Little Simzさんのイングランド人としての本能がケミカルを呼んだんです。

そこ、危ないから、場所を空けなさいって、Little Simzさんがステージから心配すると、日本人はわかりやすいので、え?モッシュしていいってこと?と素直に理解して盛り上がっていたり。

こうやるとね、楽しいわよって指示だしすると、案外その通りに楽しんでしまうという日本人のオーディエンスの素直さに気づいたLittle Simzが、現場のお客さんと一緒にライヴを楽しみだすんです。

そして、イングランドの女性ならでの指導熱心さで段々とハードルを上げていくんです。

そのフレーズの英語なら簡単って思われたのかもしれませんが、さぁ、歌ってみてっと指示だしをしていたり。

海外から参加する人や、日本に住んでる海外のひとも参加しているんですが。圧倒的な参加率としては日本人ですし。

どうしよう、日本人にそこまでの “dictation”の能力はない。英語の理解能力については向上しているけれど。

それでも、現地のみなさんはわからないなりに盛り上がってました。

スクリーンに文字があると、英語の内容がわかるのでハードルは下がったんでしょうが。

参加した皆さん、頑張ってましたよね。

バンドの皆さんがステージに戻ってくると、なんだ、日本人ってみんな素直じゃないって理解してくださったようで。

そこからのパフォーマンスは圧倒的に素晴らしかったです。

映像を通しても十分に伝わりました。

音源になるとむつかしいなぁーって思ってしまうジャンルでも、フェスのパフォーマンスって楽しいんだという再発見になりました。

子供のころは、ラジオを通していろんな音楽を知って学んでいましたが。

楽しむうえで、いろんなきっかけがあるっていいですよね。

フェス参加組のみなさん、お疲れさまでした。

行くかと問われると、行かないと思います。やっぱり。

歩き回るのしんどいですし。ホテルに泊まれないとか嫌ですし。フェスは私の場合はあくまでワンマンにいくための勉強の場所で、勉強自体はとっくの昔に卒業をしたんです。途中でフェスを抜け出して、カフェでお茶したいひとなんですよ。

いろんな音楽の楽しみ方があっていいんだと思います。

健康になったら、音楽は聴きに行こうと思っています。

公式サイトを見ていたら、音楽に没頭して楽しむだけではなく、さまざまな催事(あれは催事ですね)が同時開催になっていて。すごいなーって思いました。ただ、テントで眠るとかは無理です。近隣の県のみなさんは日帰りできそうですけど。遠方のみなさん、お疲れさまでした。

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