たまたま出会った絵画。

ドラゴンって世界中に存在するんですよね。あちらこちらに存在します。実は新約聖書の黙示録にも出てくるくらいなんですよ。赤い竜がでてきます。

7つに頭が分かれていて、10本の角があるんですよ。7つの冠をかぶっている赤い竜です。一般的には、当時の覇権国だった古代ローマ皇帝の図像とされているそうです。大天使ミカエル率いる使者たちにぼっこぼこにされて、最終的には底なしのような深淵で鎖につながれてしまうんです。

もちろん、黙示録は創作ですよ。

星座にもありますし。紀元前4世紀の天文の専門家である”Eudoxus of Cnidus”というひとがいたんですね。エウドクソスさんです。実は天動説を唱え始めたひとなんです。古代の宇宙観です。地球が宇宙の中心で静かに留まっていて、太陽も月も星も地球というか大地の周囲を回っているという考え方です。太陽系という考え方が古代では一般的ではなかったんですよ。

そのエウドクソスさんの『ファイノメナ』という今では失われてしまった著作にりゅう座の存在が記されていたという痕跡をのちの文献が記していたりもするそうです。

欧州では基本的に、大きな蛇にあれこれ想像の粉をまぶして出来上がりみたいな存在で。大きな鯨から、山犬からいろんな図像になるそうです。

もうオリジナルが何だったかなんて誰もわからないという。

怪物であれば。怪物なのでいろんな意味を押し付けてしまえっとばかりに、邪悪な存在として扱われたりも普通にします。果てにはサタンになったりもします。

一方、日本だとアジア地域のいろんな図像やイメージの連なりなどを山のように引き受けながら、伝承が伝わってくる途中で、取り落とされたりもしながら。

実は結構、京都にいるんですよ。

修行僧を抱えていた寺社で、ふと天井を見上げたりすると、いたりします。絵画として。

仏教を守護するお守りの神様になるんですよ。最初は敵対していたんですが、どこかで、龍が仏教っていいなって思っていまい、仏教の隆盛を見守ろうって思ってしまったらしいんですね。

東洋の龍は水と深いかかわりがあって。海の嵐を沈めたり、雲を集めて雨を降らしたりします。

木造建築が古くから成立をしている日本では火事は天敵で、古くからの日本の都であった京都でもそれは同じなんです。

修行僧の皆さんを守るべく、天井に雨を降らせる龍がいるんです。

たまたま、京都でちょっと立ち寄ってみようって、本当はお庭を見に行くつもりだったんですが。こそっと、実はむかしは天井にいたんです、という龍にであったんですね。

現在の天井の雲龍図は新しいもので。古いものが展示というか、かなり雑然と置かれていたんです。

板に書かれた雲龍図が、ばらばらになって並べて置かれていました。説明書きもないもない状態です。

ボストン美術館にある曽我蕭白の雲龍図は、怖くないでしょ?なのに、その雲龍図はとても怖かったんです。

実物だから余計なのかもしれないんですが。

目のあたりだけの八方睨みだけでも、かなりの迫力でした。

龍って怖いんだなって思ったんです。

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