ひとはたまに出くわしますよね。
終わっていく感覚に。こころのなかで終焉をいままさに迎えようとする感覚に。
収束していく、その状態にいたるまで、悩んだり、途方に暮れてしまったり、辛くなったり。そういった感情から解放されるべく、こころの隅のほうで終わりにしようというアイディアが表れて、逡巡しながら、そのうち決定打があらわれて。
文脈を丁寧に解きほぐしていく過程があり。
もうこれは不可抗力なんだって。
そういうときはあります。
わたしにもあります。

頑張ったんだけどな、とか。
結局、届かないものなんだな、とか。
周囲が火事のようになっているのはなんだろう?とか。
周囲ってどこなんだろう?とか。異次元なのかもしれない、そんな「周囲」だったり。
急速に包囲網に入ってしまったその異次元の「周囲」全体は、炎があがっているようにもみえて。それなのに、わたし自身は冷たい水のなかに沈んでいるような気持ちになって、水の中から這い上がれないような気持ちにもなりました。体の芯まで冷たく冷え切っているのに。すでに指先に感覚がないのに。
つらい気持ちを抱えているのは、ほかの人も一緒だからって。
そう思っただけなんですが。

わたしが抱え込んだ気持ちが次第に改竄されていくんです。
それは全く違うという字体で、文体で。ニュアンスすらも違うんじゃないのかな?って。
不可思議な表記文字をみている気持ちにもなりました。
気持ち悪かったり、怖い気持ちにもなるんですが。
炎になって次々と拡散していくんですよ。わたしが抱え込んだ気持ちとはまったく関係ないかたちで。
世の中には、こんなにも、こころがないひともいるのかな?って思ったこともありますし。
よくそこまで残酷になれるものだなって、思ったこともあります。
なぜ、こんなに自他の区別がつかない世界観なんだろうって。
正直、気持ちが追いつかなかい状況でした。わたしの常識では理解ができなかったんです。
そういうときにはドアを閉めていく姿勢が大事になるんだって。
そう思ったんです。
そうなんです、終わっていく感じです。
終わっていくんだなって。
終わりってあります。