労働者階級のなぞ。

イギリスは階級社会なんだそうです。それは知っているつもりなんですが。最近の今頃でも延々にそうなのかな?と思ったりもします。

オアシスが再結成をしたときに、BBCのラジオでオアシスは労働者階級のバンドなのか否かという議論もありましたが。

労働者階級ってどう定義されるんだろう、案外むつかしいよなって思ったりもしました。

実は、イギリスにも文学批評というのは存在をしていて、研究書もあったりします。

先生の研究室で(先生は複数形です)おいしいコーヒーを頂きながら、お話を伺っているときに。

イングランド人の文学批評家の話になったんです。お話を聞きながら、あ、先生は翻訳を手掛けられてるんだったと思い出し、あの先生は労働者階級のひとなんですか?って聞いてみたんです。

マルキストなんですよね?って。

先生によると、むつかしいところだけれど、イングランドには労働者階級の住宅街はある。ただね、日本人に言わせれば普通の閑静な住宅街なんだよ、なにが労働者階級なんだって印象を受けたそうなんです。同じ島国でも住環境って違うんだなって思ったこともあります。

わたし個人はマルキストに対しては、結構懐疑的なんです。

マルクスは実際にイングランドにいたんですけれど、史学的な視点で考えると勉強不足だったんだろなという認識をゆるがせにしたことはないんです。鋭い視点をもった哲学者兼革命家ではあったんでしょうが。産業革命のお膝元であるイングランドを題材に中途半端な勉強しかしていないような気がするんです。

「労働の生産諸力が大となればなるほど、一定分量の生産物に用いられてる労働が僅かとなり、かくしてその生産物の価値が小となる。労働の生産諸力が小となればなるほど、同じ分量の生産物に用いられる労働が多くなり、かくしてその生産物の価値が大となる」とマルクスが書くときに、紅茶のことなんて念頭にないんだろうなって思ったりもします。パンのことも念頭にないはずです。

マルクスは当時のイングランドの農産物の輸出入について基本的な数値をおそらく調べてないんです。

わたしは半端ではあるんですが、当時の数値を掲載している研究書を持っているので。マルクスが調べる労力を割いていないのは事実なんだろうなと思ったりもします。

現在の日本で自動車一台が生産されるのにも、たくさんの部品が使われていて、そのすべてが国内産なんてありえないでしょ?部品を作っている会社の皆さんも海外からの輸入を頼りにしているので、円安で打撃を受けているわけですし。

当時のイングランドの小麦の生産高とか、紅茶葉の輸入高とか、基本的な数値もおさえていないのに、マルクスは『賃金・価格および利潤』を書いたりします。

なので、マルクスは読んだりしますが信頼はまったくしません。

勉強不足の哲学者兼革命家なんて中途半端過ぎて興味がないんです。

それでもマルキストのイングランドの文学批評家の研究書にお世話になったのは確かなんです。

批評なんてわからないという学生にとっては有用な手引書だったので。

数年たつと、こんなにわかりやすく腑分けできるわけがないっとイライラしてしまう学生の出来上がりになるんです。育ちなんですよ。

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