NHKの取材力って、かなり低下しているんだという現実を突きつけられたんですよ。クローズアップ現代の記事を読んでいました。
これからも、日本の高齢化社会が解消されるわけではありませんし、社会問題化しつづける課題でもあります。
この放送回で取り上げられている問題点は、以下のように整理できます。
1.年齢を重ねた老年期の人口比は高く、核家族化はごく普通のことで、その結果、ご夫婦で住宅に住んでいる方たちでも、いずれ単身世帯になる可能性が高く、老齢まで健康でい続けられるというのもむつかしく、結果として孤独死が増える。
2.孤独の中で亡くなった人たちは、NHKによると、老年を迎えた年代が単独で解決できない問題にかかわらず、孤独のなかで亡くなった人たちが加害者のように扱われ、その現象は「孤独死」と呼ばれる。
3.関東(親戚等の関係性については全国で一律化できない現実はあります)を中心とすると、親戚関係が疎遠になる傾向性があり、「孤独死」のなか亡くなった方の住宅を相続しなければいけない親戚のみなさんには、相続をする中での手間ひまが、かなり負担になる事実がある。

4.老年の方の死は止められるものでもないのに、住宅に関しては「事故物件」という日本独特の呼称が用いられ、資産価値が目減りする。
5.老年の方で、自宅を持たない賃貸にお住みの方は、賃貸物件の所有者に「孤独死」の危険性、また亡くなった場合、その後の事後処理の費用、「資産価値」としての目減り等のリスクが非常に重圧となり、賃貸契約が結べない現実が待っている。
6.「事故物件」という日本独特の概念が独り歩きをしていて、ネット上に情報サイトの構築までなされるので、日本人の思考の劣化に歯止めがかからない。
まとめると、こんな具合です。
ここで、問題になる点は2つの点なんです。「事故物件」という他国にはみられない日本独特の概念の跋扈と、実際問題になる「特殊清掃」の問題です。
NHKの取材班の能力の低下というのは、この件に関する専門家を招聘するのに、僧侶の方を番組に呼んだ点にあります。本来、呼ぶべき専門家は、精神科医になります。

NHKが採用した街頭インタビューです。
事故物件イコール、怖いというイメージしかない。幽霊とか出そう。なんか嫌だなって思います。
NHK クローズアップ現代
幽霊というものは実は存在しません。あなたが、仮に「幽霊を見た」場合は、心神喪失状態にあったか、過度のストレスに晒されて幻覚を見たというのが、医療の現実的な受け止め方になります。
宗教というのは作法のようなものだと捉えるのが現実的なんです。結婚式やお葬式という儀式がありますよね。七五三お祝いだってあります。日本の土着の儀式なだけなんですよ。
宗教が現実を席巻した場合に、そこに幻覚という精神的病を顕在化させるケースがあるのが現実なのです。
「幽霊に悩まされているんです」と精神科医に相談した場合、もれなく「あ、幻覚をみてしまったんだな。ストレス要因はなんだろう」と治療がはじまるはずです。
日本人全員が幻覚に悩まされて精神科医のお世話になるような常識を展開させて、資産価値を日本独自の風習に基づいて、国民の妄想に基づいて下げているという不可解な現象のことを「事故物件」と呼称するのだと思います。
いまいち、ぴんと来ない方もいると思うので、鹿嶋市を例に挙げます(鹿島サポーターですから、鹿嶋市の心配くらいしますよ)。
実際、多くのサポーターは鹿島の場合は、東京都からくる場合が少なくなく、地元の強力な支持が得られているかというとむつかしい現実があります。そこが関西のJリーグのクラブチームとの大きな差です(この点に関してはカテゴリーは問いません。関西のJリーグの場合は、主に地元のサポーターの後押しが強力なのです)。
2015年から数値があまり変わらないことにお気づきになるかとも思います。この背景には鹿嶋市の人口減とその中での老年人口の増加という、日本の自治体が普遍的に抱えている問題が浮き彫りになります。
生産年齢を老年期に広げようと政権与党は必死になっていますが(この点は野党もおそらく同じです)、人は老年期に入ってまで健康に働き続けられるというのは、個人差になりますし、平均を数値化するとしても課題としてむつかしいのです。
主に課題になるのは、次の2点です。
老年期の日本人の居住空間の確保と、亡くなった後の事後処理をどうするかという問題の2点です。
特殊清掃と呼ばれる、孤独死のなかで亡くなったかたの遺品だったり、残されたものなどを処理をする専門の会社を舞台にした、映画があります(実は日本映画の佳作です)。
『アントキノイノチ』という映画です。よかったら、ご覧になってくださいね。
老年期の日本人をどう守るかという問題にも直結するんですよ。
日本の現政権与党は日本人を守るかというと、さほど守りはしません。自公政権の中で経済成長があったかというとありませんし。安倍政権の時には人材派遣会社(要するに低賃金労働に拍車をかけているところです)の責任者で元慶応大学の先生が内閣府の顧問にも入っていましたから。経済成長はせず、デフレは続き、みんな生きにくい世の中になっています。端的に言えば、日本人が抱える資産が増えたかどうかの平均値をとると、目減りしたという結果しか出てこないと思います。
コロナ禍では対策が遅れて、実際に「事故物件」の犠牲者になった高齢者もいらっしゃいます。
それが現実です。
選挙で政権与党が焦点のひとつにしているのが「富の再分配」と「限定的な税金のばら撒き」ですが。その前に根本的に打つべき施策は打てていないので、「事故物件」の概念は日本でなくならないのです。
鹿嶋市のみならず、日本のどの都道府県でも、「孤独死」と「事故物件」という日本のメディアが得意分野にする「自己責任化」の焦点が老年期の日本人に向けられるということです。
このような閉塞的な国に、他国から人が移住をしにくるかというと、まず無理ですし。留学生制度を悪用した、半ば日本にいる場所もなく祖国に帰ることができる伝手もないという、半ば難民化している外国の方も日本には住んでいます。

大体、日本に労働技術を学びにくるアジアの学生にブローカーが介入するということ自体、留学制度自体が破綻している証左になります。ですが、政権与党がその問題に取り組んだ軌跡は存在しません。
例えば、イギリスに留学するとなると、EU圏外の学生にはとてつもない学費の壁というのが立ちはだかります。
また、国内で難民化すること自体はイギリスの本意ではないので、入国検査についてはイギリスは厳しいことで有名なんです。
最近はあまり聞きませんが、国際結婚の場合は偽装もあるので徹底的に調べられ、なかにはそれで心を病む人もいたくらいです。
イギリスはそれだけ国民という概念が強いのかもしれません。ただでさえ、小さな国の集合体ですからね。
この問題は、日本人が日本に住んで老年期になって居住に困るという、しかも、本来ならば精神科にお世話にならないといけない「幽霊」という「幻覚」が引き起こす資産の目減りという不可解な現象までくっついてきているんです。
一番の問題は、亡くなったときの遺品整理になります。そこに一番お金がかかるので。
国民の幸せをって政権与党が言うなら、居住空間の確保と亡くなった後の事後処理の簡素化、そのような清掃義務にあたる会社への税制の優遇措置ぐらいつけるべきなんじゃないですか?(個人的には、この問題が続くのならば、年金に上乗せするべきだと思います。用途を限定して)
ひとがなくなるとき、いろんな事情があるので、病気でなくなるかたもいれば、自死でなくなるかたもいますし、または殺人事件に巻き込まれる方もいるんですよ。
他人に対する想像力がなくなると、こういう現実を迎えるんです。実は読書や映画を観ることってそういう意味ではとても大事になるのですが。
教育が担える部分というのは実は限りがあるのです。
NHKの取材力の低下ってかなり問題があると思います。だって公共放送ですから。放送を受信できる機器があると、もれなく通知が届き、無理やり徴収される公共料金です。NHKって電気や水道やガスと同じインフラの役割って災害時とお天気ぐらいしかできていないですよね。だったら、組織を改編して縮小すればいいじゃないですか。少数精鋭で。安倍政権が長かったので、私までこういう切り捨てのアイディアの影響を受けています。ダメですね。鹿島に関しては話は別です。強化部と事業部の再編は必要です。現場の足を2年かけて引っ張ったんです。責任問題ですよ。サッカーのクラブチームですから。当然です。欧州だとサポーターというのはちいさな子供から、老年期の方まで幅広いのがごく普通の光景ですが。果たして、鹿島がそこまで見据えることができるかは、もうわかりません。


