『眺めのいい部屋』の4Kが劇場公開だそうです。
機会がある皆さんには推薦しておきたいと思います。
原作の英語も優れているんです。当たり前です。E.M.Forsterなので。
この原作をこんな映画に仕立てるんだという驚きがあるんです。
翻訳は読んだことないのですが、ちくま文庫から翻訳がでています。
テクストの英語自体は読みこなすのに大変困難というわけでもないので。英語のテクストで読みたいという皆さんはペンギンを選んでください。註もしっかりとしていますよ。とても美しい文体ですし。風景描写と情景描写が交じり合う文体にもなっていて。
おすすめです。
細かいことを言い出したらきりがないですが。登場人物たちの心情の描きかたがなぜかフラットなのはどういうことだろう?フラットだからこそ、変化が訪れた時のそれまでの人物造詣の偏狭さというのがわかりやすくなるということなんだろうか?いろいろと気づく点は出てきます。Forsterの言葉の選び方はかなり風刺に富んでいて、それぞれの登場人物に対する視点にいくつもの見方が加わる描き方になっている、変化が訪れた時の落差を強調するための作為的な描き方になるのだろうか?など精読をするときりがないくらいです。実際に、風景描写のほうがFosterの筆致の豊かは発揮されていたりもします。そんな細部をすべて横に置いておいても。
読書として、普通に楽しんでもいいんです。

映画のしつらえかたがとてもいいんです。
音楽もいいんですよ。わたしはサウンドトラックをもっています。イングランドから購入をしました。
DVDはなぜが2つあります。
映画館で観ることができるときに観ておかないと、映画というのは失われてしまうので。
行かれる皆さんは、楽しんでください。
イングランドの映画で原作がきちんとあって、原作のレベルを汚すことなく、映像化している作品でここまでレベルの高い作品は、ないです。キャスティングが完璧で、脚本が完璧で、映像美も完璧で、音楽も素晴らしいんですよ。