本が消える。

年々増えている気もします。

日本の出版社の文庫本の市場から、大事に大事にしていきている文庫本がある日忽然と消えるんです。

経験を重ねても、奇妙な感覚になります。

とある時代のとある日に、本屋さんに出かけていき、本棚から一冊選んで吟味に吟味を重ねて本を購入し、丹念に読み、買ってよかったなと満足した後日に、本屋さんに出かけていき。

あ、補充されているとうれしい気持ちをもったり。

別の本屋さんにでかけたときにその文庫の存在を確認したり。

安心感を得ている日々が忽然と消え失せるんです。

波が洗い流す砂浜の足跡よりも明快に。

あれ、ないって思って。

出版社で確認をとると「品切れ」で。

うなだれるという。

慣れないんですよ。

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