秋の夕べに音楽を。

秋におすすめのアルバムです。今回はこちらのデュオです。

https://kingsofconvenience.eu/#!

すごく好きなクリップがあるのです。

随分前に偶然見つけて、ユニークだなぁと思ったのです。観ていくうちに笑顔になってしまうのです。

ちょうど幸宏さんもラジオで紹介なさっていたので購入しました。

秋にとってもぴったりなアルバムになっていると思います。

この曲が入っているアルバムがあります。どこかで探してみてください。

ずーっとアルバムをかけっぱなしにしていると、何か変だなぁーと思うこともあったのです。CDに記載されている歌詞を読むと、いわゆる英語圏の音楽にみられる脚韻があんまりみられないのです。

例えば、詩で有名なのは、シェイクスピアですが。

My mistress’ eyes という詩があります。

My mistress's eyes are nothing like the sun;
Coral is far more red than her lips' red;
If snow be white, why then her breast are dun;
If hairs be wires, black wires grow on her head.

I have seen roses damasked, red and white,
But no such roses see I in her cheeks;
And in some perfume is there more delight
Than in the breath that from my mistress reeks.

I love to hear her speak, yet well I know
That music hath a far more pleasing sound;
I grant I never saw a goddess go,
My mistress when she walks treads on the ground.

And yet by heaven I think my love as rare
As any she belies with false campare.

1行目の最後の sun と3行目の最後の dun が同じ n で終わり、2行目の最後の red と4行目の head が同じ d で終わっています。これを脚韻というのです。同じ韻律を踏んでいるので、ここが注目点にもなりますし、読むときにはテンポをとるので、そこから解釈も生まれます。

ただ、Kings of Convenienceの歌詞にはこういった特徴がみられません。散文がそのまま歌詞になっているのです。理由は簡単で、お二人はノルウェー出身のアーティストなので、英語の歌の韻律の規則性までは気にかけてらっしゃらないのです。

実際の音楽を聴いているとそのうち、まぁいいかぁーとなってしまいます。

音楽が素敵なので聴き入ってしまうのですよ。

愛するあの人の瞳は太陽には似ても似つかない。
サンゴは彼女の唇の色よりもずっと赤い。
雪が白いというならば、彼女の胸は月毛色だ。
もしも髪が金色に例えられるなら、彼女の髪の毛は漆黒だ。

淡い色や、赤や白のバラならみたことはある。
けれども、彼女の頬のようなバラ色はみたことがない。
香水の香りには、愛するあの人の吐息よりもかぐわしいものもある。

あの人の話を聞くのが大好きで、それでも、音楽にはもっと心地いい音があることも知っている。
絶世の美女が去っていく姿をみたことがないことも認めよう。
愛するあの人が歩くとき、地を踏みつけるようにして歩いていく。

それでも神に誓って思うのだ。愛するあの人は薄っぺらい比喩で嘘で塗り固められるよりも、
たぐいまれな女性だということを。

シェイクスピアの専門の人からだと怒られそうな、ソネット130番の訳をつけました。それでもきちんとシェイクスピアの専門の先生の講義は受けたのです。

シェイクスピアはこのソネットでは、それまでの恋人を礼賛する詩の形式に対するパロディとして有名なのです。通常ならば、花や香水や音楽などで、恋人を礼賛する古臭い詩を横目にみながら、目の前にいる愛する人の現実はこんな感じだけれども、それでもこんな現実もあり、自分はそこに惹きつけられもするけれど、これは本当の愛情なのだろうかという悩みも垣間見られる詩になっています。

実際、ふと耳にして思わず聴いてしまう音楽も、よくよく聴いてみると不可思議な英語の歌詞になっている、それでも音楽がいいと気にならなくなるのかもいう感じにもなります。実際、イングランドでも人気ですしね。

実は、Feistさんとフェスの手前の時間で競演したものが、YouTubeに掲載されています。

すてきな競演になっています。

シェイクスピアのソネットは130番です。Dark Ladyがテーマの詩になります。秋の日に音楽をゆっくり聴くっていいですよね。

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