安倍さんが銃弾に倒れたとき、NHKのニュースの報道の在り方は、個人的にはある種の「暴力」を不意に振るわれた印象でした。そんな映像流していいの?とか、視聴者への配慮なんてお構いなしでした。
個人的に政治家としての安倍さんには全く興味がありませんし、長期政権を担っている間に日本はスタグフレーションに近づいてしまい、政治的な問題が起きても、なぜか闇に葬られ、そのなかで官僚の方が非業の死を遂げていたりします。評価は全くしていません。
ですが、当時、亡くなってほしくは全くなく、あれだけ赤の他人に対して生きていてほしいと心から願ったこともなかったです。亡くなったとき、正直ショックでした。
奈良県といえば、関西地域の皆さんからすると平和そのもので、奈良でそんなことが起こるなんて信じられない、という気持ちが先に立つ場所です。

その後、犯行に及んだ犯人の背景が浮き彫りになると、更にいたたまれない気持ちになってきました。
また、お通夜前後の自民党のおそらく安倍さんと親しかった政治家の皆さんのtweetをみかけて、そんなの公言して誰が得をするんだろう?安倍さんのご家族のお気持ちなんて微塵も考えてないというものも散見され、余計にショックでした。端的に、常識の範囲の礼儀を逸したものもあったからです。
簡単にまとめると、発祥の地である韓国でもカルト扱いされている新興宗教の教祖が、安倍さんのおじいさまの岸さんと親しく、いつの間にか、そのカルト宗教の主な資金源が日本になってしまい、古くから自民党との付き合いがあるので、いつの間にか国政まで入り込んでいたという意味の分からない状況になっています。

きっと、韓国のみなさんも驚いていると思います。
日本の憲法には「信仰の自由と政教の分離」というのは盛り込まれています。先の太平洋戦争での反省も踏まえてのことです。
Wikipediaを調べてみました。
明治に整備された古い大日本帝国憲法では、最初に「日本臣民ハ安寧秩序ヲ妨ケス及臣民タルノ義務ニ背カサル限ニ於テ信教ノ自由ヲ有ス」、つまり、天皇をいだく、日本に住む人たちは、天皇の臣民としてみなされていたようですが。平和と秩序を乱すような行為をしないで、きちんとした生活を送る義務を果たしている限りは信教の自由は保証しますよ、ということだったそうです。
この28条が後に改正されて、たぶん、そのために果たす臣民の義務は何なのだろう?ということになり、臣民の義務の部分が見送られることになり「第二十八条ノ規定ヲ改メ日本臣民ハ安寧秩序ヲ妨ケサル限ニ於テ信教ノ自由ヲ有スルモノトスルコト」と変更になったそうです。平和と秩序を乱さない限りは信教の自由は保証しますよ、と変更になったそうです。
大日本帝国憲法でもOKだった、この条項は、太平洋戦争に突入する際には事実上、停止します。戦争中に信教の自由はないんです。
そして、戦争が終わると、GHQの占領下に日本は置かれるのですが、そこで新しい憲法の草案がGHQ側と日本側で作られます。

GHQ側
Arlicle XIX. Freedom of religion is guaranteed to all. No religious organization shall receive special privileges from the State, nor exercise political authority. No person shall be compelled to take part in any religious acts, celebrations, rites or practices. The State and its organs shall refrain from religious education or any other religious activity.
第19条 信教の自由はすべてのひとに保証される。すべての宗教団体は国から特別な特権を受けてはならない。また、政治的な権威を行使することも許されない。誰もが信仰する行為、祝い事、宗教的儀式、また信仰の行いについて強制されてはいけない。国と国家機関は宗教的教育や宗教行事を控えなければならない。
憲法改正草案要綱
第十八 信教ノ自由ハ何人ニ対シテモ之ヲ保障スルコトトシ如何ナル宗教団体モ国家ヨリ特権ヲ受クルコトナク且政治上ノ権力ヲ行使スルコトナカルベキコト何人ト雖モ宗教上ノ行為、祝典、儀式又ハ行事ニ参加スルコトヲ強制セラレザルベキコト国及其ノ機関ハ宗教教育其ノ他如何ナル宗教的活動ヲモ為スベカラザルコト
第18条 信教の自由は誰に対しても保証することとし、いかなる宗教団体も国から特権を受けることなく、また、政治上の権利を行使してはならない。何人も宗教上の行為といえども、祝典、儀式または、行事に参加することを強制されてはならない。国ないし、機関は宗教教育、その他いかなる宗教的活動をも行ってはいけない。

人々の信仰は自由だけれども、それが強制されてはいけない。また、国や様々な公的機関が宗教上の教育、宗教的活動を行うのもだめというところでは、日本語の方が語気が強いです。
最終的にどのように日本国憲法に反映されたかというと、以下のようになっています。
第二十条
信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
② 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
③ 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。
いろんな報道を知ると、境界線上をうろうろしているようですよね。日本の国政は。神道が右翼なら、海外のカルト宗教は左翼になるのでしょうか?基本的に左翼思想というのは共産主義と結びつくことが少なくないのですが。それを立ち上げたマルクスが貨幣の概念から離れたことはまったくありません。
加害者のご家庭では、憲法の第20条の第2項を破る行為があったことが伺えますし。安倍さんは当時首相ですが、宗教的場所である、明治天皇が江戸時代の最後から明治の初期の左翼を弔うためにわざわざ作った靖国神社に参拝をしているので、憲法の第20条の第3項に抵触する行為を行っているという解釈もできます。安倍さん自体は国ではないですが、一国の首相ではありました。
自民党は憲法を改憲しようとしているんですが。
天皇陛下のあり方から変えようとしています。

emperorです。Emperorとなるとカエサルの意味になるので、日本の天皇陛下の場合は、the Emperorになります。
現憲法では、「天皇は日本国の日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく」なんですが。
自民党の改憲案だと、「天皇は、日本国の元首であり、日本及び日本国民統合の象徴であって、その地位は、主権の日本国民の総意に基づく」になります。
自民党が理解していない部分になりますが、日本の天皇家を下支えするのは宮内庁であり、行政府でも立法府でもないんです。「宮内庁」なんです。自民党が手出しできる相手ではないです。
平和憲法として名高い9条です。
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
自民党の改憲案だとこうなります。
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない。
②前提の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。
国際紛争には参加しないけれど、国防が侵される場合には、自衛権の発動を行うので、自衛隊を国防軍にするんだそうです。自衛隊員の皆さんは自衛隊に入隊したのであって、国防軍ではないはずですが。東日本大震災の折に、10万人規模の、現役の自衛隊のみなさんや、いざという時に活動しなければいけない自衛隊に所属した方まで自衛隊員を総動員して、救済活動に当たったんです。辛い思いをされた方も少なくないんですよ。自衛隊の皆さんの心の健康なんて微塵も志向していません。

国旗は日章旗じゃないとダメとか、国家は君が代じゃなきゃダメだとか、国民にその2つの尊重を強制したりしています。
個人的には、日章旗は日本の国際的なブランド能力の価値を下げると思っているので、やめてほしいと思いますし。君が代でもいいんですが、歌おうがどうしようがそんなの国民の勝手だと思います。よく言及されるのが、君が代の、君は天皇を指すので、ちょっとなぁーという議論もありますが、日本国憲法では天皇は国家の元首ではないので、ここで齟齬が生じるのですが、まぁなじみ深い歌なので、そのまま国歌という流れになっています。
自民党は宮内庁と渡り合う能力があるとは思えないんですけれどね。
信教の自由に関しても自民党の改憲案はあるんですよ。

改憲案
(信教の自由)第20条 信教の自由は保証する。国はいかなる宗教団体に対しても、特権は与えてはならない。
2. 何人も、宗教上の行為、祭典、儀式又は行事について参加することを強制されない。
3. 国及び地方自治体その他の公共団体は、特定の宗教のための教育その他の宗教的活動をしてはならない。ただし、社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超えないものについては、この限りではない。
社会的儀礼又は習俗的行為の範囲って何なんでしょうね?国会議員や地方自治体の議員などは、票集めのために、カルト宗教の集いや献金をもらっても構わないんだよーという解釈でも生みたいのでしょうか?
ナンセンスですよね。
安倍さんの国葬に関してですが。国葬は大日本帝国憲法には勅令としてあったそうです。
Wikipediaによると以下の通りです。
国葬令(こくそうれい、大正15年10月21日勅令第324号)は、1926年(大正15年)に制定された勅令。日本国憲法施行の際現に効力を有する命令の規定の効力等に関する法律第1条の規定により、1947年12月31日限りで失効した。
第一條 大喪儀ハ國葬トス
第二條 皇太子皇太子妃皇太孫皇太孫妃及攝政タル親王内親王王女ノ喪儀ハ國葬トス但シ皇太子皇太孫七歳未満ノ殤ナルトキハ此ノ限ニ在ラス
第三條 國家ニ偉功アル者薨去又ハ死亡シタルトキハ特旨ニ依リ國葬ヲ賜フコトアルヘシ
前項ノ特旨ハ勅書ヲ以テシ内閣總理大臣之ヲ公告ス
第四條 皇族ニ非サル者國葬ノ場合ニ於テハ喪儀ヲ行フ当日廢朝シ國民喪ヲ服ス
第五條 皇族ニ非サル者國葬ノ場合ニ於テハ喪儀ノ式ハ内閣總理大臣勅裁ヲ経テ之ヲ定ム
Wikipedia
簡単に言うと、国葬に関しては法律の整備がなく、基本的に国葬になるのは天皇家のみになるので、自民党の改正案にある「天皇は日本国の元首であり」という文章と齟齬が生まれ、安倍さんは天皇家に列することができる、または吉田茂さんの業績を完全に抜いた首相として、国民と宮内庁に認識を図ろうと内閣は試みているそうです。
吉田茂さんの業績を安倍さんは超えず、自民党や内閣は、安倍さんを天皇家に列する形を取ろうとしていて、不敬行為にならないのだろうか?と思っています。
雰囲気に流されると、政治として、国政として、党是として、整合性のとれないことを自民党を中心とした内閣は行おうとしているんですが。それで安倍さんの名誉は傷つかないんでしょうか?私個人としては、傷つくような気がします。ご家族はそれでいいんでしょうか?おじいさまが、後の韓国のカルト宗教の教祖とご縁があり、その他国のカルト宗教の広告塔に祭り上げられ、それが根拠で銃弾に倒れてしまったんですよ。きちんと内容を精査しないとダメだと思います。吉田茂さんは戦前の日本を戦後に軟着陸させるという離れ業をやった方々の一人になります。それと比肩する政治家だったのか再考しないといけません。吉田さんの国葬は例外的措置だったと文献で読んだこともあります。例外的な措置というのは、カルト宗教のためにおこなわれるのでしょうか?誰の心も救わないような気がします。