急にやってきたり、去って行ったり、戻ってきたり、居場所がわからない、それが今年の秋です。困りますよね。
今年の秋に驚いたのが、ユニクロのJW ANDERSONさんです。通常のJW ANDERSONをご存じですか?イングランドでお店を出しています。ウェストエンドにいつお店を出されたのかは知らないんですが。ウエストエンド自体はロンドン五輪の後に都市計画で商業ビルができたり、治安が少しよくなっているそうです。よかったですね。

おそらく、ユニクロさんとのコラボが続いているので中国と日本には店舗を出せるようになっているそうです。そのJW ANDERSONさんがフリースを作ったんですよ。もちろん、ご自身の店舗でも鞄までつくっています。
個人的な好みだとユニクロから出ているフリースのほうがデザインとしていいんじゃないのかな、と思っています。もう、イングランドでは全く浮きませんよ。あのデザインは。保証します。
JW ANDERSONさんは、ユニクロの得意分野であるフリースについて、イングランドだと、こんなデザインになるんやでっというのを正面から突き付けています。
ソーホーに数店舗ユニクロはあるそうなんですが。ここで問題が発生するんですよ。イングランドはユーロではなくポンドを通貨としているので、日本で購入するフリースは日本ほどお値打ちに購入できないです。円安が進んでいるのはEnglandでも一緒なので、おおよそですが、ユニクロの洋服自体は単純計算すると、現地では約1.5倍の価格で販売になっていると思います。実際にJW ANDERSONさんのフリースを調べるとUKでは、59.90ポンドです。日本円だと1万円弱です。がんばっているんだー、JW ANDERSONさんって思いました。もちろん、サイズ展開は多少異なるとは思います。日本だとユニクロさんはファストファッションのアイコンになっていますが、UKにもファストファッションは存在します。いくつかあって、そのひとつがRIVER ISLANDさんになるそうです。
日本から購入しようとすると価格帯はこんな風になります。
ファストファッション?ってなるでしょ。でも、ファストファッションなんです。間に為替というものが存在しているだけなんですよ。
別のPrimarkというファストファッションのお店もイングランドにはあります。フリースが売られています。
PRIMARKの価格は現地では35ポンドなので、現地の感覚に慣れれば、価格だけで判断すると、正直、ユニクロさんよりもお値打ちになります。デザインは異なりますが。どちらもポリエステル100%です。そして、世界規模で生地の問屋さんは存在しています。PRIMARKの製品は洗濯不可になっています。イングランドは北や南西部に行くほど軟水ですが、ロンドンでは硬水になります。再生ポリエステル繊維でできる洋服もありますが、2つのフリースが該当するのかは外見からは消費者にはわからないんです。また、両社ともに洋服屋さんなので、生地の問屋さんで買い付けをするはずです。おそらく世界規模の問屋さんになるんだと思います。
私がユニクロで商品を購入する際には、デザインと着心地、それから生地がきちんとしているのか、かなり重視します。
来年のフリース頑張ってくださいね。今季は乗り切るつもりですっ。
こんなに日々の気温差が激しいと、晩夏なのか初秋なのか、初冬なのかよくわかりませんよね。朝晩と日中の寒暖差まであります。
秋服~初冬の洋服の着こなし、どうしようってなりませんか?こんな季節だと。
そんなとき、私はメゾンのYouTubeを参考にすることにしています。
日本には入ってきていないイタリヤのハイブランドにMARYLINGというメゾンがあります。
実はイングランドには店舗があるそうですが。
ボリュームのあるジャケットやコートのなかは繊細なワンピースだったり。コートに「こなれ感」があるのは、そのようなデザインが理由みたいです。「こなれ感」を出すのに、シャツのボタンを外して、襟を全体的に後ろにずらして着る着こなしの仕方がありますよね。実は洋服のデザイン自体を無視している着方になるんです。あの着方を延々とやっていると洋服の生地に癖付けしてしまい、きちんと着用した時にフォルムが崩れるんですよ。生地によっては。
デザイナーさんの意図を無視して、着用の仕方を変更することを前提として購入する分には構わないと思いますけれど。自己責任ですし(私はこの着方はしませんが、別の仕方で着こなしを変えてしまうことはあります)。きちんとしたメゾンの提案をきちんと学ぶって大事なのかもしれません。このひとは頭からつま先まで総額いくらなんだろう?という考えはいったん脇に置いた上で、この丈には、これくらいの丈のスカートがいいみたいとか。メゾンのお洋服って理由があるんですよ。そこから日々の着こなしにいろいろ活かせるアイディアを学べるといいのかもしれませんよね。
音楽で歌われている”imajo”は”imagine”と同じ意味の言葉だそうです。スロベニアの言葉だそうです。
フリースの生地自体が20年の間に汎用性が高くなってしまい、そこにデザイン性を付加しようとするとユニクロさんのフリースの価格帯では乗り越えられない可能性もありますよね。そのためのデザインですよ。デザインとして考えたときに、J W Andersonさんはそこで付加価値をつけることが出来るわけです。だってプロのデザイナーだからです。J W Andersonさんでも、ユニクロさんでもどっちでもいいんですっ。来季頑張ってくださいね。大人が着られるようなデザインで、来季のフリースの展開をがんばってください。購入を決めた場合には、もちろん、10年以上は着る予定です。品質大事ですからね。




 
																								 
																								