夜の眠る前の時間に。

寝苦しい夜がやってきましたが、眠りにつくのが、なかなかというときには、幸宏さんのラジオとか聴いて眠っています。YouTubeって便利ですよ。

調べていたら、こういう番組があったんです。

NHK『名盤ドキュメント「YMO」』放送決定 『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』の謎と魅力に迫る – amass

殊勝なことに、観る人なんて限られてくるという番組を挙げてくださっているひとがいらっしゃったようです。

2018年にもなると、TVはほとんど観なくなっていたので、こういう番組があったことすら情報として知りませんでした。

基本的に、YMOは聴かないので、このアルバムも通して聴いたことはないんです。

幸宏さんがたまにYMOの音楽をラジオで選曲してくださる折に、聴いただけなんです。

面白かったですよ。

えーっという事も結構ありました。

松武さんが出演なさっていて、あ、(私のなかで勝手な伝説になっている)松武さんだーとか。

砂原さんが少し楽しそうとか、最終的には、教授は根性なんだとか。

中身に触れないように言及していますが。

中沢先生も出演なさっていて、あ、先生は耳がいいんだぁーって、凄いって思ったりもしました。中沢先生のコメントは的確に切り取られているのだろうか、大丈夫なんだろうかという心配はもちろんしています。

日本で2番目のミリオンセラーになったアルバムになるそうです。最初のミリオンセラーの説明は省かれていたのでわかりません。NHKは録音の時の、ひとつひとつの音源を収めた録音の原盤を元に、最初、細野さん、教授、幸宏さんに集まってもらって番組を制作しようと試みていたようですが。

幸宏さんのファンでも、それは無理だと思うという発想が、公共放送になかったみたいで。

結局、三人の周辺の皆さんとアルバム制作にかかわった皆さんがこの番組づくりをしているんですが。

そっちのほうが、逆に面白かったです。

教授は、マルチトラックなんて聞いたら、多分途中で機嫌が悪くなるのを予想していたでしょうし、細野さんは振り返るのもちょっとっと思われたでしょうし、幸宏さんは、最初から断っていたでしょうし。

ただし、番組制作の皆さんが、周辺の人に出来る限り声をかけたという努力が出演した皆さんのそれぞれの姿勢に繋がっていて、視聴した方がいいという内容になっていると思います。

個人的に驚いたのは、鮎川さんです。ビートルズのカバー曲があるんですが、そこでギターを弾いてらっしゃるんです。鮎川さんはとてもお優しい人柄なので、録音当時のギターも持ってらっしゃって、いろんな説明をしてくださるんです。ただし、砂原さんがいらっしゃっても若干むつかしい感じでした。

イングランドのロックに詳しい音楽家になるからです。ギタリストですしね。

ギターの説明部分になると、あ、これ音楽が好きな人にしかわからないというレベルの高い説明になっています。ビートルズと人気を二分した有名なロックバンドにローリングストーンズというバンドがあります。ビートルズのカバーの曲なんですが。

ギターの音は完全に鮎川さんなんですよ。で、とてもユニークなことに鮎川さんはキース・リチャーズがお好きなはずなので、ご自身でもそうおっしゃってますが、ビートルズのカバー曲なんですが、キース・リチャーズに触発された、それでも鮎川さんのオリジナルのギターになっていて。

これで、ビートルズのカバーって凄いなぁーと思いました。

鮎川さんのギターだけ取り出した音源もあるんですが。むちゃくちゃかっこいいです。鮎川さんがギターを2回、音色を重ねるように演奏なさっています。

もちろん、YMOのday tripperのなかでも、鮎川さんのソロパートはあるんですよ。

この曲単体で聴いて、ビートルズのカバー曲と気づく人は少ないと思いますが。

YMOが取り組むカバー曲として、ビートルズを選んで(幸宏さんが選んでいます。高田さんが多分っておっしゃっていますが、間違いなく幸宏さんが選んでます)、ギターソロに鮎川さんをもってくるって、凄い視点だなぁーと思います。

番組内の案内では、1stアルバムのセールスがよくないと言及していたはずですが。私は1stアルバムも通して聴いたことがないので何とも言えないですが。それでも、1stのクオリティは高いはずで。幸宏さんはよくラジオで「ファイアークラッカー」を選曲なさっていました。また、YMOにおける幸宏さんのドラムにはいろんな感想があるんだと思うんですが、実際に幸宏さんのドラムを聴いて育って大人になってしまうと、ドラムの基本がないバンドの曲って基本的に聴きません。基底音のきちんとしていないバンドの音楽ほどつまらないものはありませんからね。鮎川さんのギターを聴いて、鮎川さんのギターがいいなぁーって思う幸宏さんは想像できるんですが、そのままYMOのアルバムのなかに組み入れてしまう幸宏さんの発想は、もう私にはわからないんです。理由は、YMOを聴かないからです。Hasymoは聴きますよ。

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