反知性主義だったり、ポピュリズムという言葉が人口に膾炙されるようになって久しいですが。映画でも実は問題はあるのです。
シェイクスピアに関しては、基本的な知識はもっています。きちんと会話についていけるくらいの知識です。数年前にとある新聞の書評欄の特集で、書評を実際なさっておられる方が、科学のことについては大丈夫なんですが、話がシェイクスピアになると、もうついていけなくってとお話なさっていてびっくりしました。翻訳なんて本当にたくさんありますし、読むだけで事足りることなのに、知的好奇心のない人が新聞の書評をやる時代になったんだと、本当に驚いたのです。
シェイクスピアを換骨奪還した名作として有名な映像作品があります。
『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』という作品です。

舞台化は日本で何度もされているのに、この映像作品は日本では全く再販されるめどがたっていません。
『ハムレット』で、ハムレットの友人としてちょこっとだけ登場する端役であるローゼンクランツとギルデンスターンなのですが、端役だけあって、その二人がいないとちょっと『ハムレット』は成立しない部分があるんです。存在感は薄いのですが、その二人がいることによって、『ハムレット』は存在できるんです。
そこに目をつけたトム・ストッパードさん(イギリスの戯曲家で、映画の脚本も表立っても書いてらっしゃいますし、クレジットされない部分で携わることもおありだったそうです)が戯曲化して、唯一映画化した作品なのです。
ストッパードさんご自身がシェイクスピアに通暁なさってらっしゃるので完成度も高いのです。
アメリカのアマゾンではAmazonPrimeで無料で観られる作品なのです。イングランドでも3ポンド49ペンスですよ。
アメリカでは既にブルーレイ化されていますし、約1、300円でお釣りがでます。
こういう基礎的なところで溝を開けられているというのは、ちょっととやはり思いますね。
アメリカに版権はありそうですがブルーレイで1、300円でお釣りがくるんですから、日本でDVDやブルーレイの再販までの道のりが険しいのには別の理由がありそうです。
ちなみに、私はDVD2本とBlu-ray1本持っています。DVDはフリーのリージョン版と欧州版、Blu-rayの規格は日本はアメリカと同じ規格なので、アメリカから購入しました。英語字幕があるので、いざとなったら字幕で確認はとれますし。別にハムレットの難しさはありませんが、脱構築的な難しさはあって面白い作品に仕上がっています。ティム・ロスさんとゲイリー・オールドマンさんが演じているのです。作品としては申し分ないんですけれどね。なんだか、日本の映画の目利きの皆さんにがんばって頂きたいですね。 Image Entertainmentというところが、Studioになっているので、交渉次第では日本でもアマゾンで普通に観られそうですけれど。どうなんでしょうか。