新しい日本の小説は読まないと思います。

日本の古典もある程度読んでいて(読んでいない古典もあります。不勉強ですみません)、イギリス文学である程度鍛えられていると、新しい日本の小説は正直読みません。

芥川賞なんて読まなくなって何年たつのか記憶があいまいですよ。本当に。

ある時点まで読んでいて苦行のようになっていて。もういいやって止めました。つまらないものはつまらないですし、内容がないのに今年の芥川賞ですと言われても。あー、そうですかで終わりますしね。

日本の文芸の新人賞にしかすぎませんし。

列車に乗って移動という時に本を読んで時間をやり過ごすのが習慣化して久しいですが。

とあるときに本を忘れてしまったんですね。慌てて、駅の売店でとりあえず厚い文庫のミステリを購入したんです。厚くないと時間潰せないですし。

日本のミステリで実は映画化もされている作品なんですが。

信じられないくらいにつまらなかったんです。描写がゼロに近いんですね。その場所はどんな風景なのか綿密な描写というのがほぼ皆無で。雰囲気だけで乗り切ろうとしているミステリって凄いなと思ったんです。ほぼ会話体なんですが、会話自体に何か綿密な仕掛けがあるかというと、特段無く。

へぇーという落ちだけでした。海外ミステリ読むのも好きなので、へぇーって感じでした。

その作家は実は直木賞作家だったんです。

私が日本の現在の文芸作品にどれくらい興味がないか伝わりましたか?

専門は別として好きで読む本ならみっしりした本がいいんですよ。文体なんて練っています、とてもという文体が好きなので。日本の現代小説なんて今後一切読まないと思っています。

読書をしながら本の全体の構造を読み解いていけるような筆致の作家って、私小説文化圏の日本だとむつかしい一面もありますし。

しょうがありませんよ。

好きな作家で挙げるのはカルヴィーノなんですよ。カルヴィーノみたいな日本の作家は存在しえませんし。カルヴィーノみたいなみっしりした日本の小説はないような気がします。

しょうがありませんよ。

イングランドの作家だともう古い文献しか読まないので。18世紀とか19世紀とか20世紀初頭になります。しょうがないんですよ。ごめんなさい。現在の小説も読んだことあるんですが。なんか、残念だったんですね。思い付きで購入して読んだんですが。巡り合わせが悪かったみたいなんです。申し訳ないなーと思ってますよ。世界はひろいんですから、そんなひとがいてもいいじゃないですか。

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