不思議な迷信。

”Count sheep”という表現方法が英語であるんですよ。「羊を数える」です。

眠れないとき、頭の中で垣根を飛び越える羊を一匹、二匹と数えていくと眠くなるという俗説ですが。

垣根を飛び越えてしまったら、家畜としての存在意義はどこにいくんだろう?とか。

家畜として垣根をめぐらしたなかで育っている羊が、垣根を飛び越えていく先と、私たちが眠くなるかもしれない状況と、どんな相関関係が成立する風景が広がるんだろう?とか。いったい接点はどこなんだろうか?とか。

結構悩んでしまいますよね。

こんなの垣根じゃないもんねーってまたぐ羊もいるんでしょうし。

むつかしいところです。

さらに発音って考えると、眠くなる作用はおおよそないと思います。

頭のなかで牧羊場を思い浮かべて、柵を思い浮かべて、飛び越える羊を”one”、”two”って数えるだけなんですよ。

羊じゃなくってもいいじゃないとも思いますし。羊を家畜として飼育するために柵をめぐらしてあるのに。柵を超えだすと、野良の羊になってしまい。だれも毛を刈らなくなり。羊毛の埋もれてしまい、自分の羊毛に埋もれて大変で、気の毒な羊が旅をする風景が広がるだけだと思うんですが。

大体、”sheep”と”sleep”だと脚韻しか踏んでいませんし。発音記号は[ ʃiːp ]と[ sliːp ]で違うんですよ。

無声後部歯茎摩擦音と”s”から”l”の流音への変化だと、発音から考えても流れがよくないです。

シュが少し変化した発音と、スからエルの発音だと別物なんですよ。

間に何か単語を挟むとなんとか流れを整えられるのかもしれませんが。この二つの単語を並べてもどうなのかな?って。

イングランドの歴史でどのタイミングで誕生した迷信なのかはまったくわからないんですが。

不眠には全く効果はなさそうですよね。

実際効果があるのは、自然音だったりします。水辺の音だったり、波の音だったり、焚火の音だったりです。羊の出番がないですが。羊も眠たいでしょうし。お互いの平和のためですよ。

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