Coffee and Cigarettes (2004)を久しぶりに観ていました。
手持ちは日本の初版のDVDです。大事に保存もしています。大切にしていますよ。ポスターもついてますが、折りたたんだままです。ポスターを飾る習慣がないだけなんですが。
どの短編も素晴らしいんですが。個人的に好きなのは、Reneéです。
砂糖とミルクの配分とコーヒーの温度にこだわる映像上のReneé Frenchさんとコーヒーいかがですか?ってすすめてくる店員さんとのちいさな攻防が繰り広げられるんですよ。
こんな短編です。
あのー、コーヒーいかがですか?って、返事を聞かずに、注いでいまうんですよ定員さんが。
Reneéさんが、それはちょっとやめてほしかったかもって応えて、色も完璧だし、温度も完璧だし、だからって。
店員さんが、すみませんって迂闊そうに去っていくんですが。
静かな攻防が始まるんですよね。
カットの構図自体は少ないですし。そのなかでユーモアまでちりばめるってすごいですよね。
音楽も確か、Reneé Frenchさんだったと思います。
実際のReneéさんは娘さんを亡くされた後に、学校に通いなおして、看護師の資格を取って、実際に病院で勤務をしていたそうです。
そして、災禍で世界中が過酷な状況に置かれたとき、ICUで働く最前線の看護師として最後の日まで頑張ってらっしゃったそうです。
娘さんはもうひとりいらっしゃるそうなんです。
勇敢なお母さまで、きっと、自慢のお母さまなんだと思います。
New York Timesで読んだんです。
映画は残りますから。ずっと残ります。誰かが映画を見て、思わず笑顔になってしまうそんな未来が続くといいですよね。