猫にも習性がありますよね。猫それぞれで、性格も違います。
うちの三毛は食事にうるさかったんです。お魚を薄く煮付けたものしか受けつけず、どんなに高価なキャットフードも嫌がってなかなか食べないんですよ。
どの魚でもいいという訳でもなく、とんでもない偏食家でした。
好みの魚が、一年通じて市場に流通しているわけでもないので、いつもの魚の薄味(猫用なのでかなり薄いです)の煮つけがない場合で、市販のキャットフードが食事として給される場合には、腹を立てるわけです。
その時の給仕の役割をする家族が履いたスリッパを、バシンッと叩き、怒られることを繰り返していました。
キャットフードのことを無視して、むかっ腹を立てているのですが、空腹には逆らえません。しばらくすると、誰もいなくなったキッチンにやってきて、食べ始めるのです。一人ぼっちの食事もかわいそうなので、そばにしゃがみこんで、応援していたんですよ。
えらいねー、出来合いのキャットフードなのに、頑張って食べててえらいねーって。少し大げさに応援をしていました。

すると、突然、ものすごく、一生懸命に食べ始めるんですよ。カリカリカリカリッって。
やけくそなんだろうなぁーって思うんですが。すごいね、あんまり好きじゃないのに、頑張り屋さんだね、と落ち着いて褒めだすと、そう、頑張って食べてるんだよって感じで、頑張って食べていました。
食事がひと段落すると、移動をして、あんな食事を完食したんだよって、頑張ったんだよって風情で体を丁寧に洗い始めるんです。
人間の場合は、どうなんでしょうか?
私は猛烈に忙しかった時は、食事は案外二の次でした。おなかすいたなぁーって思いながら勉強もしたりしていました。

追い込まれたときには、夢のなかでもずーっと勉強の課題を夢見ていて(当時はまだ健康体だったんです)、あ、いいアイディアがっと、突然起きては、すべて忘れ去っていたという生活を送っていました。
それまでに脳を酷使したことがなかったので、おでこが肌荒れで大変なことになったりもしました。
前頭葉の使い過ぎで、肌荒れとかあるんだろうか?と悩んだりしたこともあります。
顔全体の肌質がかわるというよりは、おでこの部分だけ肌質が変化して、過度に活性化してしまい大変な思いをしました。
別に脂っこい食事をしていたわけでもないのに。
途中から食べないと体がもたないようになり、部屋の中は、本や、プリントアウトした論文や、様々なメモで、散らかったしまい。散らかった状況で、どこに何が置いてあるのか把握できるようになってしまったりもしました。
つまり、ぼんやりと片づけを始めると、あの論文のコピーは、一体、どこにいったんだろー?と慌てるような状況です。

あんなに追いまくられたことは人生でもあまりありません。
いい経験だったかというと、特に何も、とも思うんですね。
お正月終わりの4日くらいに先生のご自宅にお電話をかけて、提出期限の前に間に合いそうなんですが、どうしましょうと連絡をとると、先生の機嫌が悪く、私は何をミスしたんだろうと戦々恐々としていると、卒論が間に合わないと騒いでいる未知の後輩のみなさんへの指導で先生はお忙しいらしく、本当にね、間に合わないとか言い出すのよっと、お話を聞き、どんだけ、肝の据わった未知の後輩なんだろうと、半ば羨ましい気持ちで話を聞き、期限の前に提出できそうです、私の話で先生の気持ちが収まるかどうかはわからないなぁ、と思いながら、連絡事項を確認して電話を切ったこともあります。

やることがすべて終了した、つまり、1年間のやるべきことをやり終えた後の部屋の掃除は楽しかったです。おわったぜっ、おわったぜっ、と片づけをはじめるんです。いらないぜっ、いらないぜっ、と壮絶に散らかった紙の束をシュレッダーにかけて、ゴミ袋をいくつも生産していました。
掃除機をかけるのがうれしくって、うれしくってしょうがなかったんです。雑巾がけまではじめてしまったり。
ああいうときって、なんで無駄にきれいに仕上げるんだろうって思うくらいに、掃除をしていました。
上記の画像のような紙の山がなぜできるかというと、いろんな図書館からコピーを貰ったり(図書館を通じて、いろんな大学からコピーを貰います)、また、学校の図書館でコピーを取りまくるので、上記の画像のような紙の山がいくつも作られることになります。
この状態で、ものがどこにあるのか把握しているんですよ。
私の習性って、案外使い勝手もなく、無駄なものだったんだとも思います。
いまでは不必要なものはできるだけ、部屋に置くのを避けています。定期的に紙の山を作っては、それを無くしていくという生活習慣から、普段使いの机の上にほとんど物を置かなくなった自分に、感動したことがあるくらいなんですよ。コツコツと毎日努力をして、少しずつ習慣を変えていったのです。すごーい、机の上に無駄な紙が一枚もないーってだけでテンションがあがり、それが普通になったので、すぐに片づけを始める癖がつきました。ひとは習慣で変化する生き物なんですよ。何か小さなこまごまとしたもの、リップバームとか目薬とかハンドケアをテーブルに置くときには、ちゃんと三つのアイテムがおけるサイズのお座布団のような敷物を作って置くようにしています。いまは、その敷物の上になんの刺繍をしようか考えているところです。かすりの着物の生地でできていますが。刺繍をするとかわいくなるんです。ちなみに、刺繍については、修業中です。